薬の話の続きです。


西洋の薬は安易に飲まない方がいいという話を先回書きましたけど、西洋に限らず漢方やサプリメントも同じです。


漢方は「長く飲まなければ効かない」また「副作用が全くない」と思っている方も多いようですが、どちらも間違いです。


かなり即効性のある強い作用をしめす漢方もありますし、副作用があるものもあります。


サプリメントも過ぎたるは及ばざる如しで、お金の無駄使いをしている人も多いです。


どんなものを飲むにせよ、自分の症状をしっかりと把握し、どういう状態なのかを人任せにしないことがまず重要です。


素人には分からないという考え方はナンセンスです。


もちろんどんな病気なのかというのは中々分かるのは難しいと思いますが、どういう経過でどういう状態なのか、その状態であればどういう病気が考えられるのか・・・・は、今の時代ネットで調べればすぐにわかると思います。


ちゃんと分からなくてもそれぐらいは自分に興味を持って、調べてみる。


その上で病院に行くのと、何も分からずに病院に行くのとではスタートラインが違うのです。


そして生命に直接関係のない慢性疾患に関しては、できる限りクスリを飲まないもしくは、減らしていくような方向性でスタートする方がいいように思います。


例えば便秘のクスリ。


飲まなくても、直接的に生命に関わることはない。


クスリを飲んだからと言って、根本的には何も変わらない。


まあそのときはスッキリするかもしれませんけど。


クスリで出して終わりということではなく、クスリに頼らなくても出る方法を考えることが大切。


アトピーのステロイドも同じです。


お肌はよくなって、その時はすばらしくいい♪しかし、その後が怖い。


その部分はラクになるけど、使い続けると大きな影響が出る。。。。


リバウンドもあるし、内臓にも負担がかかる。


下剤に比べるとリスクは高くなります。


鬱などのココロの病気のクスリも同じことが言えます。


クスリとうまく付き合って、ココロを安定させながら一生を過ごすことは可能です。


もちろんそれもOKです。


ただ最低限のクスリでいけるようにする努力はしたほうがいい・・・・・・ということです。


ココロが楽になっても内臓がボロボロになって違う部分が苦しくなる・・・・便秘にもなる・・・・




クスリの目的は二つあります。


症状を改善するための処方と
一時的にその場をしのぐための処方


どちらの目的も、厳密に言えばカラダを根本的に治すものではありません。


生活習慣病のクスリはもっと必要ないと私は考えます。


血圧のクスリを飲んでいるから大丈夫だろう!

コレステロールのクスリを飲み続けていれば大丈夫だろう!

血糖値を下げるクスリを飲んでるから、ちょっとくらい酒を飲んでも大丈夫だろう!


そう言って、生活は不摂生を続ける。


これでは、クスリの負担が内臓にかかって、悪くなっていく一方。


そしてクスリが増えていく…悪循環にはまる・・・・


この悪循環を止めるには、生活習慣を根本的に変えなければなりません。


でも、難しい…

だからクスリでいいや・・・病院を頼ろうとなる・・・・


要するに本当に治る気持ちはない・・・ということです。


だから医療費はどんどん跳ね上がる・・・この医療費問題はこういった患者側の意識が大きな問題だと言えるのです。


皆さん、本当に必要なクスリを飲んでいますか?



今のままでは、病気で苦しむ人が減ることはない。

対処療法と根本治療、この2つが混同してしまっているからです。


それぞれの役割を知って、うまく同時に使いこなす。


これは使う側の問題なのです。

【自分でカラダを守ること】と【病院ですること】


自分で守るなら、生活を正して体質を改善する。
それは根本的に治すことにつながります。


病院がすることは、検査して病気を知る。そして症状を抑える。


それぞれ役割を明確にする。


それは自分(カラダとココロ)にちゃんと向き合うということなのです。


必要でない医療がたくさんあるということは、病院に勤めている人はよく知っていると思います。


しかしそれをしないと病院経営は成り立たない・・・・・そういう医療提供側にも問題はあるということです。


こういったことから、どうすればいいかはおのずと見えてくるのではないでしょうかね・・・・・