台東区のマンションで忽然と消えた女性の事件があったが、犯人が見つかったそうだ。
同じマンションの階に住む、30代の独身男で派遣社員。
事件直後、取材に受け答えしていた。
ああいうことができる人間の精神構造は一体どうなっているのだろうか・・・
私には分からない。
ただなんだか取材を受けているのが、うれしそうに見えるのは私のうがった見方だろうか。
彼の人生の中で一番華やか時だったのではないだろうか。。。。(主人公意識ってやつ)
女性を暴行してバラバラにして排水溝に流したと・・・・
テレビで取材されている犯人の顔を見ていると、前頭部(おでこ)がボコッと出てでこっぱち(ドンキーコング調)
ある角度から見ないとわからないけど。
前頭葉が肥大化しているのだろうか・・・・
前頭葉は脳のなかで最も高級(人間らしい)な部分とされています。
医学的に言うと前頭葉は大きく分けて3つの機能があると言われています。
★運動機能中枢 ここから手足の先まで神経がのびていき、運動します。
★運動言語中枢 発語に関しての中枢です。
そして一番のメインが・・・
★精神機能中枢 人間を人間たらしめるのに必要な高次の精神機能の中枢。意志、計画性、創造性などもここで司っています。
ここがやられると、人格荒廃などが見られるらしいです。
精神機能中枢にスポットを当てて見ますと、前頭葉は性格の中心で感情の集合体があるということが、様々な実験で伝えられています。
(ロボトミーというと皆、一度は耳にしたことがあるかと思います)
精神病患者の治療薬が無かった頃の治療方法として1950年代、前頭葉の一部を切除するという手術が盛んに行われた。
もちろん日本でも盛んで3万~12万人(幅がありすぎだけど)の人がこの手術を受けたと言われている。
この手術は、チンパンジーの前頭葉損壊実験の結果から考案されたもので、前頭葉をこわされたチンパンジーは、どうといった知能の低下もなく、日常生活も破壊前と変わりがなかった。
破壊前とちがった点は、性格がおとなしくなっという・・・・・(ほんまかいな)
ポルトガルの神経学者モニスは、この実験の成果を、強度の興奮、不安症状、狂暴性のある精神病患者に応用したんだって。。。。
まあたしかに患者はおとなしくなったらしい。知能の低下もない。記憶力もふつうだ。
しかし、その日暮らしの人間になった。
その日、その日の日常生活に、その場かぎりののんきさで対応し、明日を思いわずらったり、将来への計画をたてたりしなくなった。
なにごとにもやる気がなくなり、外界に対して無関心、無頓着、反応性に乏しく、ものごとに注意を集中したり、状況を深く理解したり、推理したり、計画的に物事を行ったりすることが困難になった。
また感情が浅薄化し、節操がなくなり、時と場所をわきまえない言動が多くなることも見られたらしい。
場の読めない人。。。そういう人と会話してみると、何がどうというのではないが、深みがないし話していてかむなしいくなる人いますよね、そんな人が精神病院でごまんと作られていったそうです。
そして一大ブームを引き起こし1949年には偉大な業績の創始者として、モニスにノーベル医学賞が与えられている。
標準的なロボトミーのやり方ですけど、なんでもこめかみのあたりにきりきりと小さい穴をあけて、その中に細い刃を突き刺し、手探りで上下にぐりぐりと動かして前頭葉を他の脳から切り離す的な感じ・・・・。おしまい。
手探りでやる手術やし・・・すんげいいい加減だし、おおざっぱちゃのん??
現代医学でも前頭葉は、脳の中でももっとも人間らしい知的活動をつかさどっているといわれている部分であるということはわかっているが、実際正確にどのような機能を持った場所かということについては、いまだによくわかっていない部分である。
それなのに、イボでも切るかのごとく、とにかく切ってしまう、という無謀さには恐れ入ってしまうし、あきれる・・・・
人間性としての欠落症状がわかってきてロボトミーは行われなくなった。
しかし、これらの欠落症状を見ると人間の前頭葉がどんな働きをしているのか推測できる。
そう人間としての性格の中心が、前頭葉にあるのがわかる。
江東区マンション隣人殺人の犯人は、知的活動を司る前頭葉が肥大しパンパンになっていた可能性があり、脳機能がスパークしていたのかもしれません。
狂っていたのでしょうか・・・・それはわかりませんが、しかしこういう推測を立てないと理解できない行動だと思うのです。
今、実際のロボトミー手術は行われていない。
しかし現代は社会という術者が狂気の種を持った人間にロボトミー手術を行っているように思えてならない。
前頭葉だけが肥大化し、他の脳との連絡網が遮断されてしまっているのではないだろうか。
単なる人間個人の性格だけの問題とは言い切れない、何か大きな力、社会の起こした事件のように感じるのです。
体をバラバラにしてしまう事件がこんなに多いと、考えさせられます。