象の背中というＤＶＤを見た。
なんでも象は、自らの死期を察知した時、群れから離れ、死に場所を探す旅に出るという。
その物語を題材にして映画ができたらしい。
あらすじは・・・
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妻と2人のしっかり者の子ども、幸せな家族4人。
会社での地位も得て、順風満帆に暮らす48歳の中堅不動産会社部長・藤山幸弘が主人公。
今まさに人生の“円熟期”を迎えていた。
だがある日突然、末期の肺がんで余命半年だと宣告される。
その時、藤山が選択したのは、延命治療ではなく「死ぬまで生きる」決意をし、大切な人たちに見守られて逝く事だった。
若い愛人に自分が癌であることを真っ先に告げ弱音を吐くが、23年間連れ添った妻・美和子と高校生の長女・はるかには余命の宣告の事実を告げないことを決める。
長男にだけは死ぬまで悪いが付き合ってくれと、余命半年だということを告げた。
彼は残された時間に今まで出会った大切な人たちと直接会って、自分なりの別れを告げようと決意する。
進行中のプロジェクトや怨みを買っていた昔の取引先、喧嘩別れした友人や初恋の人、疎遠になっていた兄に会いに行き、自分が癌で死ぬことを伝え、言葉で遺書を残してゆく。
死期を悟った象とは正反対に、「今」を生き抜こうとする夫を妻は懸命に支えることを決意する。
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そんな映画でした。
主人公を演じたのは役所広司。
彼の役者魂はすごい・・・本当に死ぬんじゃないかと思うほどに、実際に痩せこけていた。
一つ印象に残った言葉があった。
医者に治療はしないと、残された時間は自分の今までやってきた人生をたどるということに使いたいと告げたときに、医者が「自分さがしですか？」と聞いた。
彼は言った
「いえ・・・・・多分今の自分が自分でしょう・・・・そういうのではなく自分を作ってきたものを確認したいのです」と映画ではあるが感心した。
今の自分を認めず、自分が思い描いている理想の自分を探し出す・・・・・自分探し
外側に探して本当の自分があるものではない。
今の自分、その今の自分の周囲の状況、それらすべてが自分なんだな～きっと
それが気に入らないものでも、それが自分だから仕方が無い。
あきらめて受け入れるしか方法はない・・・・・そういことだろう・・