人に何かしてもらったとき、私達日本人は
「ありがとう」と言って感謝します。


「ありがとう」は 「有り難う」と漢字で書く。


「難しい事、困難なことが有り」


・・・・これがどうして感謝の気持ちを表す言葉として、
日常的に何気なく使われているのか・・・・


本来は感謝を表す言葉ではなかった。


「有り難う」は「有り難し」から派生
「有ることが難しい」「非常に稀である」という意味ですね。


極めて稀な事、珍しい事は、神や仏の力で実現すると昔は考えられてきました。


そういう稀な出来事や奇跡を神仏の力と考え、「ありがたし」と手を合わせて神仏を拝んだそうです。


そうです・・・
「有り難う」は、神仏への感謝の「有(あ)り難(がた)し」が変化したもの。


干ばつで作物ができない危機的な状況、そんな時に雨乞いをしたら、雨が奇跡的に降った。

村人は「ありがたしありがたし」と空に向かって拝む・・・・

そんな言葉です。



私もありがとうという言葉は好きです。


ただ最近この「ありがとう」がおかしな風に使われている。


「ありがとう」と唱えると幸せになる・・・と一日何千回もありがとうを唱える人がワシワシわいてきています。


そして「ありがとう」でお金儲けをしている人も・・・・

ありがとうという言葉は幸せを呼ぶ不思議な呪文という人も現れている・。。。



「ありがとう」を唱えるだけで、幸せが舞い込んでくる。
「ありがとうございます」という言葉は、人生にツキをもたらす。
これは宇宙の法則とまで言っている・・・


あほらしい。。。


本末転倒

ってこのこと・・・・


基本的に「ありがとう」は自分以外の者(物)に感謝の気持ちを伝える為の言葉
(もちろん自分に言ってもいいけど・・・・)


ただ自分が現世利益を得る為、自分の人生が円滑になるため、楽になる為、幸せになる為の言葉ではない。


汚い言葉を吐くよりはいいが・・・・
心根がどうもね・・きな臭いニオイする・・・


ありがとうという言葉がいかがわしくなってきている・・・・