先日書いたシナプスの話の続きですが。。。。

人間の頭の回路は、パソコンの基盤のようなものだと書きました。


最近聞いた話ですが、コンピューターがDry Brain(乾いた脳)であるのに対し、人間の脳はWet Brain(湿った脳)と呼ばれているのだそうです。


「乾いた脳」と「湿った脳」の戦いを描いたのが、誰もが知っている「ターミネーター」


人間の脳は「脳脊髄液(のうせきずいえき)」という水にとり囲まれています。


そう水浸しの脳、いわゆる「湿った脳」の所以です。


そして脳機能の中枢である脳幹は脳の奥まった場所にあり、血管の塊のようなものなのです。


血液がドワドワと流れている場所。


この間、神様の手を持つ天才脳外科医の福島先生がテレビに出てた。


寝たきりの30代男性。
彼は一年前から麻痺が出始めて、今は寝たきり、食事も口からとることができなくなっている。


彼の脳幹には4cmという大きな腫瘍が巣食っている。
医者から手術ができないと他の医者からは匙を投げられた。


意識はしっかりしているから恐怖が彼を蝕んでいる・・・・・


そこでテレビで見た福島先生に相談したらしい。

福島先生は言った


「それは僕にしかできないよ」


彼と彼の家族に光が差した。彼には2歳の子供と若い奥様がいる。


手術風景がテレビで写っていたが、脳幹の一番細くなっている部分のほとんどが腫瘍、


その腫瘍は血管そのもの・・・・

ガバガバと出血する・・・普通ならこの腫瘍は摘出できない。


福島先生はすごいスピードと手技で、この腫瘍を取り除き、命を繋げた・・・・

彼の手さばきは本当に神さまが宿っているとしか言いようがない。


福島先生がいなくなったら、もう誰もこの手術はできない。


福島先生のお父さんは明治神宮の神官らしい・・・・
なんだかやっぱり・・・という感じでけどね。



最近の脳の話題をもう一つ


身体を動かしたり、言葉を話したり、発汗したり・・・・消化したりという、あらゆる人間の機能が「脳」でコントロールされていると言われている。


そのコントロールが脳全体でおこなわれているのか、それとも「運動」はこの部分、「言語」はこの部分と、いわゆる局所的におこなわれているのかの意見は、19世紀には2つに分かれていたそうです。


やがて手術技術が進み、「局所派」の意見が多数をしめるようになった。

前頭葉は何々という風に・・・


そして一度事故などで脳の部分を失えば、そこの機能はもとには戻らないということが医学界の定説。


しかし最近、MRIやPETなど、生きたまま脳の中身を観察できる装置の進歩とともに、「局所派」の意見が見なおされて来ると同時に、ある意味今までの常識では考えられなかった新説も飛び出してくるようになったらしいのです。


生きた脳を特殊な機械で調べると、外から入ってきた情報を認識し判断するという、いわゆる「認知」という活動が、きわめて広い脳の範囲で行なわれていることが分かってきた。


問題は、同時に広い脳の範囲を使って認知がおこなわれるなら、遠く離れたところにある脳細胞同士が、どうやって同時発火する(活動電気を起こす)かがわからないということなのです。


離れた脳細胞どうしは、どうやって連絡をとりあって「せ~の」で発火するのか?


今までの考え方では、連絡をとりあう方法がないらしい。


脳の細胞がオーケストラのそれぞれの楽器だとすると、それらを指揮する指揮者が別におり、その指揮にしたがって同時発火しているとように見えると専門家は言います。


そして問題は、その指揮者が脳自体にあるのか、それとも脳の外に存在するのかということ。


これはまだ医学の分野では決着がついていない。


研究者の中には、シナプスは一種の共鳴装置で、その性能が向上すると、この世に暗在する記憶を引き出すことができると言う人もあらわれてきた。


こうなるとオカルトです。


この世の中には目に見えているものしか、信じないという世界観を持った人がいます。


ただ・・・

人間の体の不思議は目に見えるものだけで解決できる代物ではないようですね。