私は小さい頃から精神的なものにとっても興味があった。


人生があまりに如何ともしがたいものだと、毎日のように思っていたからだろうが・・・・


この世界には見えない力があって、それに翻弄されているのが人間だと思ってた。


人間ができることなんて殆どない、目に見えないもの・・・がこの世界を作っているとも思っていた。


だから目に見えない世界を知ろうとした。この世界を作ってるものを知りたかった。



10代~20代には宗教にも入ったことがあるし、元々実家の祖父は新興宗教の教祖だったし。


毎月17日の日は家で護摩焚きをするという話を以前にも書いたが、生活の場が毎月17日になると護摩焚きの聖地になるのである。


たくさんの信者が集まり、割り箸みたいなものを鍋に投げ入れて大きな声で全員が祝詞をあげる。


天井まで3メートル弱の長屋民家の居間に火柱が上がる。よく火事にならなかったものである。


17日という日にちは私の誕生日。


だから一年に一回ある私の誕生日の日は、必ずその護摩焚き行事がある。誕生日どころではない・・・・(泣)その日は肉も食べれない。


そんな家に育ち、、、、初めて宗教に足を踏み入れたのは17歳頃。


高校の友達と桐山なんとかっという教祖のいる、阿含宗に入信した。


入信して本部に足を運ぶとと本では分からない真実がよくわかるもので・・・・ここじゃないと感じて一年ぐらいで辞めた。


それから色々な宗教の勧誘を受けた。


一回はとりあえず行ってみるが、どれもこれもサブサブボウ(鳥肌)が出るほどの教義で、まともと私が思えるものは一つもなかった。


そんな経緯の中で病院を辞める一年くらい前、あるセミナーに看護師の友人と一緒に参加した。


それは氣のセミナーで、氣を感じるという内容だった。


今回は氣の入門編ですので、より実感したい場合には次のセミナーを受けてください。という終わり方・・・・


ようは番宣みたいなもの。


友人はそのまま行かなくなったが、私は次のセミナーに申し込んだ。


参加している人は皆一様に氣を感じ「おっおおおお」と感動していたが、私は一切感じることができなかった。


今から考えるとかなり閉じていたんだろう・・・・


で!なんだか悔しくて・・・・次のステップに進むことにした。まんまとのせられたということです。


そのセミナーが「レイキセミナー」だったのです。


レイキという名前を聞くのも見るのも初めてで、参加してしまった私。


その頃「レイキ」と言えば精神世界では誰でも知ってる~っていうぐらいに有名なシステムだったらしく・・・マントラとシンボルを伝授されれば宇宙との回路が開き簡単にヒーリングをマスターできるというもの。


レイキマスターという肩書きを持つ、セラピストは多い。


そんなことを知らない私は、かなり浮いていた。


レイキセミナーは4部構成になっていて「ベーシック」「アドバンス」「ティーチャーズ」「ティチャーズトレーニグプログラム3ヶ月」全てが終了するのに半年。


トレーニングプログラムを終えるとレイキマスターの称号が与えられる。(笑)


結局私は最後まで氣を感じる事がまったくできず・・・・よく分かずに終わってしまった。


往生際の悪いワタシ・・・。


私は引き出しが本当に少ない人なので、いろいろと手を伸ばすことができない。


しかし手を伸ばしたものに関しては、恐ろしく継続してしまうのである。


目の前にやってきたものは必ず意味があって、何かしらの縁で現われたと信じている。


それらの縁は続けないとその意味はわからないという、変な思い込みがあって、この往生際の悪さが確立されてしまっている。


見たことも聞いたこともないレイキのプログラムを大金をかけて半年も通った意味・・・


それは・・・・・


今年で勤続10年になる現在の勤め先である会社が、このレイキセミナーを主催していたから・・


現在の職場に入るために、このわけのわからない詐欺のようなヒーリングのセミナーを最後まで受けてしまったのである。


猜疑心の塊である私が、レイキのセミナーを受けるなんて奇跡である。


しかし何かに突き動かされるかのように、次のプログラムを申し込んでいったのである。



ティーチャーズトレーニングプログラムの3ヵ月、新しいレイキコースの受講生に対してアチューメントを行い練習する。


スタッフ側の立場になると私は本領を発揮する。


全てのプログラムが終了・・・・晴れてレイキマスターとなったが・・・・それでもまだレイキって??????状態。


最後の懇親会の場で来月からスタッフでレイキセミナーを手伝って欲しいと依頼があった。


月に2日程度だし、病院勤務には支障ないし、私はいいアルバイト感覚で快諾した。


ヒタヒタ・・・・と次の展開が迫ってきていた・・・