私は電車に乗って、人を見るのが大好きである。想像力が奮起するから・・・・


この間、前に恐ろしいほどに太った女の子が座っていた。


2人分のイスを占領するほど・・・・異常なくらいに太っていた。


彼女は青山一丁目で乗ってきて、カバンから特大豚マンを取り出し、むさぼり食べ始めた。


次の国立競技場につくまでに、あの大きな大きな豚マンを食べ尽くしてしまった。


そして口に白い皮をつけて・・・・


次はペットボトルのジュースをゴクゴクといっきに飲んだ。


完全に過食症の食べ方・・・・


私は彼女の心の闇を想像し始めた・・・・ふと・・・・・


彼女のカバン・・・・


ん・・・・・真っ黒の布製のトートカバン、その全面に白い色で大きな文字が一文字書かれている。


門に音????これってなんて読むんだっけ・・・・


「闇」????ウソ・・・・


そんなカバンあるなんて想像もしないから、一瞬読めなかった。


黒いトートバック全体に白いでっかい文字で「闇」と書いたカバンを彼女は持っていた。


食べるものを山盛り「闇」に入れて彼女は持ち運んでいる。


無意識が現実に溢れてきているようである。そろそろ彼女は臨界点にきているのかもしれません。


私が代々木で降りるときには、また闇のカバンを探って何かを取りだそうとしていた。


無意識の行動は自分が気付かないとどうにもならない・・が、気付くためには周りの人が助けが必要である。


見てくれている人がいる、信じてくれている人がいるという、安心感や支えが大切。


1人で更生していくのは殆ど不可能である。1人でなんとかできる人は道を踏み外すことは少ない。


人は1人で生きてはいけない・・・・・自分以外の外側に生かされている。


でもその事を分かるのは、本当に難しい。


母親の頭部を持って、警察に行った青年。


表面的な事しか想像はできないけど・・・・・彼は自分が今、うまくいってないというこの状況を自分以外の物のせいにした。


彼は中学まではかなりいけてる人生を歩んでいる。しかし高校に進学してからは冴えない人間に成り下がった。


その結果、自分がうまくいっていない一番の原因と推測される母親の首を切った・・・・


と・・・いうことではないだろうか・・・・・


とっても短絡的なものの考え方ではあるが・・・・結論を早く欲しい人の特徴である。


想像力・・・・・学校では教えないことなのであろう・・・・