私はペンネームとして「みずち」という名前を使っている。その前は「おとり」という名前を使っていたが、現在は「みずち」で統一している。※おとりはおとりでまた別の物語があります。


なんでみずちって言うのですか、という質問をされた。


よくこのブログで書くのでこのブログを読んでいただいている人は知ってると思うのですが、「みずち」という名前を使うに至った話を以前、「jizouの眼」という機関誌に書いた。その文章をちょっと加筆して掲載します。


もう3~4年前の話


以前同僚だったM子は私の前に座っていた。


そのM子が突然笑い出す・・何かと尋ねたら「みずぴち様のことが書いてある」と言う。


東京に一緒上京した10歳下の「ちゃま」という同僚は私の事を「みずぴっちゃん」と呼んでいた。


東京営業所を立ち上げて一段落したころに1人の可愛いスタッフが入社した。それがM子。


年下のM子は私のことを「みずぴっちゃん」とは呼ばず「みずぴちさま」と呼んでいた。


ある時、M子は辞書で「水茶屋」を調べていたらしい。どうしてそんな言葉を調べていたのか疑問であるが、それは置いといて・・・・


その近くに「みずち」という言葉があったらしい。その言葉にひっかかったM子。


「みずち」読むと【想像上の動物。つのと4本足を持ち、毒気を吐いて人を害するヘビに似た生き物】と書いてあるらしい。


「毒吐くってあーた・・・・・」


「ぴちさまそのままや~」ケラケラとM子。


聞き流していたが、なんだか気になって違う辞書で調べると・・・


【龍の子であるという説がある。また蛇が長い年月を経て、龍になろうとする最初の段階という説などがあります・・・・】うんぬん・・そこから難しいので概略を説明すると・・・


蝮(まむし)が五百年間泥水に育つと蛟龍(雨龍)になり、蛟(みずち)が千年経ると龍になり、龍が五百年経て角龍になり、更に千年経つと応龍になると言われ、この年老いた龍は黄龍と呼ばれるらしい・・・・・


龍になる前の水の中に住むものらしいが、龍になるにはあと千年も水の中にいないといけないのだ・・


それからその話は社内で盛り上がり、みずちの絵を会社のイラストライターが書いてくれた・・・


それは昔ブレスワークの時に友人が私のブレスワークの姿を見てイメージで書いてくれた絵とまったく同じ風貌の絵だったのだ。


蛟【みずち】と【みずぴち】の符号になんだか納得した私。


私はまむしが少し進化したみずちだったのか・・・毒を吐いて人が害する・・・そのままやん・・と妙に納得したその頃の私(おとり)だったのです。


しかし龍になるまでに1000年かかるということはあと十回以上は生まれ変わらないと龍にはなれない・・・気の長い話や・・・


ただこの出来事を契機に私と龍の物語が過去と未来につながり、拡がっていった・・・


人は見える人生だけを生きているのではなくファンタジー(夢)としてもうひとつの確かな人生を生きている者であることを痛切に知ることとなった・・・つづく