さてさて、それからどうなったか・・・・


予定していた仕事ができなくなって・・・・彼は焦ったようである。


私と結婚することになっていたので、とにかく足元を固めるために、実家の縫製業を継ぐことに決めた。


で、彼は福島の実家に引越しをした。東京を通り過ぎて北に上がってしまったのであるうわーーん


縫製業が彼に合うとは到底思えなかったけど、もう何も言える感じではないし今から考えると私自身どうでもよかったように思う。(彼の仕事は)


どっかで私は私で食っていけるしみたいな気持ちがいつもあるのがよくないのだろうな・・・・別に一緒に入れればいいかな程度・・・・一般的な家庭として成り立たすという思いが欠如しているのである。今もその傾向はある。


国からの発注で制服(自衛隊とかなんとか省とかの国の機関の制服)を作っているから収入は安定している。デザインもずーーーーといっしょだから変化もない。


そんな仕事が合うわけがない。行こうとしていた仕事がわけのわからないフリーエネルギー開発という、1歩間違うとペテンと言われかねない仕事である。


ノーベル賞か詐欺師かどっちに転ぶかもわからないような仕事をしようとしていた人が縫製業なんてできるわけがないだろう・・・・自分を知れ!って感じ。


しかし万が悪いことに結婚を決めたところだから、判断を誤ったのである。


本当にこれまた申し訳ないことをした。


私は人に対して、ああしろこうしろはとあまり言わない。でもそれはフリであって決して野放しではない。


【目に見えない】、【意識では自覚できない】、縛り方をするのである。


この縛り方が男にとってかなりプレッシャーになってしまう。


わかりやすい縛り方だと、私に対して反感も持てるし自分を正当化もできるけど、何に縛られているのかわからない、自分で自分を縛っているように勘違いする。それで自分がダメな人間に思えて落ち込む風になってしまう。


本当に申し訳ない・・・・ショボ


とっても巧妙なのである。


全てあなたの責任と思わせるように縛るのである。


あ~ぁ・・・恐い女だ。


私の意識は良いも悪いも強い。このバイブレーションが好きな男だとダイレクトに相手を直撃してしまうのである。


そして皆、壊れていく。


私と付き合うと自分自身のウィークポイント(逃げていた部分)と対峙しなければいけない状況になりやすくなる。


簡単に言うと・・・そうだな・・・・何かにこだわっているとそのこだわりを捨てざるおえない状況になってしまう・・・・という事かな・・・・


彼は結局、しばらくして家を継ぐことを諦めた。それはかなり大変なことだった。


それに彼は自分の優柔不断なところを繕っていたにも関わらず、世間に露呈してしまう結果になった。


それは後ほど・・・書くとして・・・・


実家に帰り、彼は合わない仕事に身も心も疲弊していった。田舎の小うるさいおばちゃんと一緒に地味な縫製の仕事は本当に辛かったと思う。


そして私はよういっちゃんの実家に挨拶に行った。


一晩泊まった・・・・・結構な旧家だった。まあ普通の親に姉妹で普通に歓迎してくれた。


しかしそれは見せかけの歓迎だったのである。


普通の人って恐いということをこの時知ったのである。