それで、男の話です。

もう終わりにします。だんだん辛気臭くなってきましたので・・・・


ほぼ同時に入社した4つ年下のよういっちゃん。


同じ時に入社しているし、机もとなりだったからすぐに仲良くなった。


うちの会社は出張が多く、場所も全国津々浦々。それも1人や2人で出る出張ではないから、毎日が宴会みたいなものだった。


そんな日々を過ごしていて徐々に2人の距離が縮まり、入社して半年ほどでお互いの家を行き来するようになった。


大好きになった。ドキドキ燃えたメラメラ


そして一年がたって、彼は会社を辞めて東京のあるすごい新商品(ノーベル賞もんのという触れ込み)を開発しているという、開発者の所で働くと言い出した。


それと時を同じくして私の東京営業所立ち上げの為の転勤の話が持ち上がった。


もちろん何もなければ断っていたと思う。


生まれて一度も大阪から出たこともなく、そして東京なんてものに興味は全くなかった。


それよりも、もし次に住む場所を変えるとなると、沖縄とか・・・・四国とか恐山とか・・・と思っていた。


人のいない場所がいいなぁ~なんてちと引きこもりっぽい思考だったのに・・・・なんで東京なんか!!!!


でもでも私は、いずれはよういっちゃんが東京に来るんなら、丁度いい。助けに舟と会社に快諾してしまったのだ・・・・・(でもよういっちゃんの事は言わなかったけど)


よういっちゃんも「一足先に行ってて、後で行くからね♪にひひ」と言う言葉にまんまと乗せられた。


で、私は看護師から一般職に転職して一年で、東京営業所立ち上げのチーム(チームと行ってもたった3人)に入り東京への転勤が決定した。


アンテナショップの立ち上げである。メンバーは女2人男1人。


まずは場所探しから始った。会社が決まって、家探し。これを1日でやってのけた。


家は一軒だけ一応決めて、そこに3人で住むこととなった。


私は彼より一足早く東京へ・・・・・・立ち上げの一週間はよういっちゃんも手伝いにきてくれて、一緒に過ごした。

で、1週間して帰っていった・・・・・しょぼん


そこからは怒涛の日々。ホームシックで具合も悪くなるし、知り合いもいないし、喋るのは仲間2人。と言っても・・・気は休まらない・・・・ダウン


忙しくて食生活もままならず、休みもなく・・・・・どんどん身体も心も壊れてきた。


でもよういっちゃんは会いに来てくれたし、私も用事を作っては大阪に帰った。なんとかこの過酷な日々を続けられたのはよういっちゃんいたから・・・・


そんなこんなでよういっちゃんは当初の予定から伸ばし伸ばしで、会社を退職した。


後でわかったことなのだが、次に行くという会社は、まだできていなくて、準備段階であったため、それに合わせていたのである。


会社を辞めから彼は、東京に来る前にまずは海外旅行に行った。


しばらくは海外にも行けないからということで、ドイツあたりに行って帰ってきてから、東京で家探しを始めた。


この頃のラブラブ度はたいしたものだった。


折角のドイツ旅行も楽しくなかったらしい。もちろん私がいないからラブラブ!


そして2人で東京での家探しが始った。富士山が見えるマンションを探した。


プロポーズも一応あった。


家は見事に見つからなかった。あまりのタイミングの悪さ・・・にちとびつくり。私が東京に来るという絶妙な仕組まれたようなタイミングとは正反対の流れであった。不思議・・・・・・


あの流れからいうと、彼との関係性は見事にうまくいくはずであった。だって私が東京に来るということは120%ありえない話だったからである。


先に私が来るなんか絶対にありえない・・・・し・・・・


そしてるうちに、よういっちゃんが行こうとしていた会社は立ち上がらなくなったことが判明した…


その開発者はどうも眉唾もんだったらしい。そうだろうよ、話聞いておかしいとは思ったし・・・・・


どんどんうまくいかないパターンに陥りだした。


不穏な雲行き・・・・  ぬあー