それから西成の病院には勤めてはいたが、家は実家に近い小阪に移した。やっぱり西成は治安がよくない。一回恐いめに合ってすぐに引っ越した。


30歳寸前で別れてからはしばらくフリーが続いた。


細々と遊びほうけたけど、これという男はいなかった。かなりダイビングにはまっていて、テニスも遠のき、沖縄に通い続けていた。


付き合うが、ダメと思うともうすぐに別れた。そのきっぱりさっぱりは自分はイイのだけども相手に悪い結果を生むことがよくあった。


と!いうことはあまりいいやり方ではないようだ。


合コンかパーティが忘れたけど、そこで知り合った男と何回かデートしたが、これまた全然ダメで私は離れて行った。


彼は未練タラタラで・・・・その不完全な気持ちの持って行き場を嫌がらせという形で私に表現した。


毎日、注文した覚えのない商品がゴマンと届くのである。


幸せになる数珠とかサイフとか・・・・・速読の教材とか・・・・・その商品のチョイスが意味不明、やっぱり変わってるし・・・・┐(-。-;)┌


変な手紙も一杯きた。


でも触らぬ神に祟りなし。


私は一切、反応はしなかった。


とりあえず届いた商品は受け取り拒否で対応をしつつ、意識をそこに合わせなかった。


どうしても意識を合わせてしまうと、それがクローズアップされてしまうので、物事が大きくなる可能性がある。殺されるのも嫌だし・・・・まあ半年くらいで落ちついた。


まあそういうことがあった。


こにちゃんは私の事を「マジョ」と呼ぶが昔から男の逆恨み(男からしたら逆恨みではなく正当な恨みと言われそう)をよくかった。私は買わないけど・・・・


これは自慢でもなんでもないけど、出会う男皆私に興味を持った。


人生で一番もてた時期だろう・・・・・しかしうまくはいかないのである。私が好きではないから・・・・・好きでないと付き合えないのである。反対にとっても迷惑だった。


そんなこんなで私は10年勤めて西成の病院を辞めて、通販会社に就職した。


そこで5日違いで入社してきた人と崖を落ちるように恋に落ちてしまったのである。


もう青天の霹靂・・・・・びっくりした。


人を好きになるって、本当に突然目の前に現れる。そして何の意識もしないうちに心に忍び込んでくる。


恋って面白い。人を成長させ、またどうしょうもなく落ち込ませ、価値観が変わり、見ている世界が変わる。


でもこの恋・・・・・色々な人を巻き込み、気が狂いそうになった。