それからはほんと、普通の男性と恋愛をしたきた。(つもり)(*v.v)。


普通にデートして、食事してたまに友人達とカップル同士で旅行したり。。。。。。で別れと出会いを繰り返し、普通の20代を過ごしていた。(つもり)(*v.v)。


20代の恋愛は本当に若い子供のじゃれあいみたいなもので、恋愛という感じではなかった。


もう心を焦がすような恋愛にこりていたのか、深入りはしなかった。だからすぐに別れられたし、後腐れもなかった。心の痛みもあまり感じることなく、じゃね~って感じ。


しかし20代後半にテニス仲間の1人と恋愛をした。


彼は男3人兄弟の真中で、自分の家が大好きが人であった。兄も弟も結婚していて、その嫁さんはできた人であった。

もちろん専業主婦で家を守る典型的な妻である。


彼もそれを理想としていて、私にその理想の妻を求めてきた。彼の家は枚岡神社の年に一回の夏祭りに、彼の一族が総動員して、その地区の御輿を担いで、練り歩く。


彼の家は祭りに参加する人達の集まり場で、酒や食べ物が振舞われるという、由緒ある家。正月は庭で餅つきとか・・・・・私からしたらテレビの中で見るような、関係性が密な家族であった。


家というものにリアリティがなく、どこか欠落している私は、家を大事にするより、個を大事にする、自分の心を大事にする生き方に重点をおくタイプで、仕事を辞めるつもりはなかったし、看護師を一生続けていくつもりだった(その時は)。


初めからちょっと無理があったけど、2人は息があっていて、一緒にいて心地好いい相手。彼は競馬が大好きで休みの日は園田競馬場がデートコース。そこで食べるカツどんはとっても美味しかったことを覚えている。


それに共通の友人も多く、友人達とのイベントには彼はもれなくついてくるし、その頃2人ともテニスにはまっていて、テニス仲間がたくさんいた。


その仲間達数十人とよく泊まりで合宿をしていた。それは本当に楽しかった。その合宿にも彼はもれなくついてくる。


そういった状況では中々話は前に進まない。


結婚に踏み切れず、別れることもできない状況が長く続いた。それはそれで私達は恋愛を楽しんでいた。お互い大好きだったから。


親友のこにちゃんともその頃に知り合ったのである。


付き合って3年ぐらいかな・・・・29歳の時に私は決心した。

彼にはっきりして欲しいと伝えた。もし結婚できるのなら、今日家に来て欲しいと言った。


彼は来なかった。それで終了。


後日私は彼に言った。


「半径100m以内に私に近づかないように」と。。。。。


私ってなんてひどい女なのだろう。


そうすると私達の周囲にある色々なイベントや仲間達との交流に彼は参加できなくなるのである。


彼は私と別れることで、友人達とのイベントやテニス合宿などに一切参加できなくなってしまったのである。


私は彼への復讐として、彼の趣味や楽しみ、友人関係を全て奪ったのである。


私も彼も自分を持ちすぎていた。彼は自分の理想に妥協できなかったし、私は自分を持ちすぎていて、自分流を生きていた。


まあ要するに縁がなかったということ・・・でしょう。


それから数年して病院を辞めたと知った彼は、ややふてくされて言った。


「病院は辞めへん言うとったちゃうん???」と・・・「はははっは(苦笑)人間色々あるねんな~ごめんごめん・・・」ということで彼とは復縁することもなく、私はとっとと病院を辞めて、今の会社に入った。


看護の仕事とは程遠い、通販会社の社員として働き初めた。


彼はそれから何度かお見合いをして、結納まで行ったらしいが・・・・突然破談にしてしまうという快挙に出た。


何度かメールがあり、友人達を含めて彼と会うことがあったが、もう関係性は元には戻らなかった。


それから数十年という時が経ち、昨年やっと彼は結婚をした。本当によかったと心から思っている。


昨年、彼からの最後のメール「俺はなんにも変わってないでぇ」という内容が最後の言葉。それからは一切連絡をとっていない。どういう意味かはわからないけど、彼は新しい人生を踏み出した。


彼には本当に申し訳ないことをした。まじめな彼を振り回してしまい、彼の心に不完全さを残すような別れ方をしてしまった。


付き合っていた3年間自由気ままにさせてもらったし、親友こにちゃんとの交流は彼のおかげでより深くなった。


元々こにちゃんは彼の友達であったからである。


彼の贈り物、「親友こにちゃん」である。