友人のこにちゃんは結婚して一年になる。
こにちゃんはダメ男を作る名人。
「だめんず製造メーカー」との異名を巷ではとっている。
こにちゃんと付き合うとどんどん何もできない男になっていくのある。まあ日本人特有のかあちゃん像かもしれないけど、それでもこにちゃんはプロ級である。
なんたって女友達でさえもこにちゃんと一緒にいると依存心がフツフツと湧き出て、こにちゃんに依存しだすのだ。自分で何もしようとしなくなり、挙句の果てにこにちゃんがしてくれないと不満を顕にするのだから、私はその光景にいつも驚嘆するのである。
私はそんなこにちゃんのエネルギーには巻き込まれないけど、こにちゃんもストレスになってはいけないので、「こにちゃんがやりたいねんやったらやって」というようにしている。
別にやってくれなくてもいいし、やってもいいというスタンスで彼女と付き合っている。でないと彼女はどちらでも不満が残ってしまうのである。
彼女のエネルギーは世話を焼くことで昇華しているが、意識ではそう思っていない(いなかった)だからやることが当たり前になってくると、今度は不満になるのである。
自分がやりたいからやっているのに、それが当たり前になると不満になる。世の中のお母さんにありがち。
ある例で言うと、昔私達は2ヶ月~3ヶ月に一回沖縄にダイビングに行っていた。二人の時もあるし、そこに友達が入ることもある。
ある時、台風がくるという状況になり、帰れなくなると大変なので、仕事がある友人だけが先に帰ることになった。
変更となると、エアーチケットの手配や高速船の手配など色々と面倒なことになるが、それは自分でやるしかない。
いつもならこにちゃんが全部手配してあげるところなのだが、この時何故か、こにちゃんが手をかさなかったのだ。
そうするとその友人は不機嫌になり、自分の事なのに「こにちゃんやって~」と言い出す始末。
結局それに負けてこにちゃんが手配をしたと記憶するけど、私はこの2人を見てあきれてしまった。
その友人は私に「やって」とは言わない。何故か・・・・それは私がしないことがわかっているから。
でもこにちゃんが傍にいると甘えが出て自分で考えることも動くこともせず、他人任せな人間になるのである。すごいエネルギーである。
ついては・・・・
前の男も今回の旦那も見事にこにちゃんがいないとどうしょうもない男に成り上がった。それは芸術的である。
これで子供がいたら、去勢されまくりの人間に成り上がるのである。
こにちゃんはそれを今では自分で認識している。
彼や旦那のことを愚痴ると必ず私は「あんたがそう仕込んだから仕方ない、彼は犠牲者やで」といい続けた。
彼女は始め、自立した男を作る努力をした様子ではあったけど、到底無理な話で、彼女は自分のエネルギーを昇華するために世話を焼きつづけるのである。
そのエネルギーの根本は恐らく、自分に自信がないからであろう。恐れも強いはず。彼女は私の根拠のない「大丈夫♪大丈夫」という言葉に昔はよく怒っていた。
「大丈夫っていう根拠はなに????!!」と・・・・私は「そう思うから・・・・・」と答える・・・・と、より一層憮然としつつもそれにしたがってくれていた。
今では私の「大丈夫」が移っているようで、恐いものがない様子(オバチャン化している)
全て彼女が判断して、管理し、何もしなくても生きていけるような環境を作り上げるのである。
で!今は
「私がおれへんかったら生きられへんようにすんねん」
と開きなっている。
こにちゃんの場合は極端だけど、恐らく日本のお母さんは皆、こんな感じで子供や旦那を去勢して責任の持てない人間を作ってしまうのである。
去勢されると考えるのを止めてしまう。
成人した男ならまだいいが、子供のうちから去勢されてしまうと考えることがきない人間になってしまう。
そうなると難しいことにぶち当たったとき、対処方法が短絡的になる。すぐに解決したくなる。わずらわしくないような解決方法を選ぶ・・・・
と!言うことは相手を消すとか、自分が消えるとか、場を消すとか・・・自分の前からそのものを消滅させてしまう方法論をとりやすくなる。
殺すとか焼くとか、自分が死ぬとか・・・
今流行のバラバラ事件もそんなものだろう・・・・・・ありりりり
書きたかったことはこんなディープなことではなかった┐( ̄ー ̄)┌ のだ。
実はこにちゃんの旦那が浮気をした。
商売の女の人だったらしいのだが、その日旦那はいつもと何も変わりのなかったのだけど、ふと神様が降りてきたんだって。
「なんかおかしい・・・・・」
それで問い詰めたところ・・・・白状した旦那。
怒り心頭ではあったらしいけど、そんな事で離婚するような話でもない・・・・で、とりあえず形だけ、怒りまくり一切反論できない状況を作った。そしてお小遣いは2万以上持たせないようにした。
なんでかというと、その女の人と浮気をするには2万なのだそうだ。だから2万が財布に入っていると、女の人とエッチができるので財布の中はいつも19999円しか入れないそうである。
そして極みが・・・・「キッズ携帯」を持たした。
お詫びに何でもすると言った旦那に指輪や旅行などといった目先のプレゼントよりも恐ろしいもの・。・・・・・「キッズ携帯」を希望したのだ。
このキッズ携帯は男の敵。
何処にいても居所が10mと違わずわかるのである。そして電源を切っても妻側から電源を入れて居所がわかってしまうらしい。
すごい・・・・・管理能力である。
この件でこにちゃんが120%旦那を自分の管理化においてしまったのである。
男にとっては恐怖の話だろう。
家庭円満のヒケツと言えばそうかもしれないけど、これでこの旦那は完全に骨抜きになったと言える。
これからのこにちゃんが私は楽しみで仕方がないのである。
信愛なるこにちゃん。私はこんなこにちゃんが大好きである。