年末に向けてハードな毎日を過ごしていました。


ミクシィの方は更新していたのですが、こっちのブログの更新が頓挫状態でした。


前回の続きです。


ヤクザの彼と知り合ったのは、見習看護師で九条にあるY病院に勤めていたときに、入院してきたのが彼であった。


事故で指を落として運ばれてきた(小指ではない)出会った時には既に、小指はなかった。


私は本当に男を見る目がなかったようである。


彼は私に一目ぼれしたらしく、私が行くまでナースコールを鳴らしてきて、看護師に嫌がれていた。


退院近くなり、外出していた彼は私が帰るのを病院の裏口で待ち伏せして、ご飯に誘った。


のこのこと私はついて行って、ソバを食べた。


見た目はまったく普通の男の人で、ヤクザらしい風貌はなかった。


刺青もないしヤクザな口調でもなかった。まあ普通の人よりも羽振りがよかった程度。


16歳も年上で、20歳そこそこの女を落とすくらいたやすいことはなかったのだろう。


すぐに恋に落ちた。


私の初めての男である。


その頃、かあちゃんもじいちゃんも肉屋のにいちゃんも死んで、家は落ちつていた。


弟も10歳で自分の事はできるようになっていたし、お父さんも仕事に必死だった。


かあちゃんのお陰で家には、全くお金がなかったからである。


私はとっとのあの、泥沼のような実家を飛び出て、彼の家に転がりこんだ。


同棲というやつ。


同棲して数ヶ月経った頃にやっと、この人・・・カタギじゃないなぁ~と思い始めた。


純情だったのか・・・・バカだったのか・・・・・鈍感だったのか・・・・


生活がハデだし、生活リズムがカタギではない・・・・出入りする友達はヤクザそのもの・・・

私の事を「あねさん」と呼ぶし・・・・変やな~と・・・・


ずっと時間が経ってから聞いたら、「刺青なんかいれて、俺はヤクザです!っていう風貌やったら金儲けできんやろ!」と言ってやがった。


彼は広島のヤクザで、なんか事件を起して刑務所に入った。刑期を終え出所したが、広島に入れない事情があったらしい。それで大阪にきたらしい(人から聞いた)


とりあえず彼はとっても私を大事にしてくれた。


しかし私は、そんな彼との生活とは別に夢があった。看護学校に行くつもりにしていた。


で、受験勉強をし始めた。


彼はびっくりしていたが、一応は応援してくれた。


水商売の女は知ってても、看護師になりたいという女とは付き合ったことがなかったのだろう。


かなり物珍しい様子であった。