4年前、私のデスクの前に座って、一緒に仕事をしていた仲のいい同僚M子がいた。結婚して辞めたのだが。


その同僚M子が私と蛟が符号したきっかけを作ったのだった。


ある日、同僚のM子が突然笑い出した・・何かと尋ねたら「みずぴち様のことが書いてある」と言う。私は会社で「みずぴっちゃん」と呼ばれていた。


年下のM子は私のことを「みずぴちさま」と呼んでいた。


辞書で「身も蓋もない」を調べていたら「みずち」という言葉が目に入り読むと【想像上の動物。つのと4本足を持ち、毒気を吐いて人を害するヘビに似た生き物】と書いてあるらしい。


「毒を吐くだって~(大笑い)みずちぴ様の事だぁ~(笑)」


聞き流していたが、なんだか気になって違う辞書で調べると・・・【龍の子であるという説がある。また蛇が長い年月を経て、龍になろうとする最初の段階という説などがあります・・・・】


うんぬん・・そこから難しいので概略を説明すると・・・


私が読んだ本には蝮(まむし)が五百年間泥水に育つと蛟龍(雨龍)になり、その後成長して蛟(みずち)となる、その蛟が千年経ると泥水から上がり龍になり、龍が五百年経て角龍になり、更に千年経つと応龍になると言われ、この年老いた龍は黄龍と呼ばれるらしい・・・・・


龍になる前の水の中に住むものらしいが、龍になるにはあと千年も水の中にいないといけないのだ・・それからその話は社内で盛り上がり、みずちの絵を社のイラストライターが書いてくれた・・・


それは昔ブレスワークの時に友人が私のブレスワークの姿を見てイメージで書いてくれた絵とまったく同じ風貌の絵だったのだ。


会社の同僚が書いてくれた蛟の私↓

  


             


ブレスワークの時に友人が書いてくれた私の姿↓


 

この時にはまだみずちの物語はでていなかった。良く似ているのでびっくりした。


そっか・・・私はまむしが少し進化したみずちだったのか・・・毒を吐いて人が害する・・・そのままやん・・と妙に納得したことを覚えている。


龍になるまでに1000年かかるということは今どの段階にいるのだろう・・・と気が重くなった。


しかしこの出来事を契機に私自身と龍の物語が過去と未来につながり、拡がっていった・・・


人は見える人生だけを生きているのではなくファンタジー(夢)としてもうひとつの確かな人生を生きている者であることを痛切に知った。


この話しはもう4年前の話しである。


しかしみずちと私の物語はまだ現在も続いているのです。