数ヶ月前にいただいた質問です。

ある、男の子と女の子のごきょうだいの保護者さんから、

「上の子と下の子、一緒のコンクールに挑戦させるのっていいのでしょうか?正解はないと思いますが、先生はどう思いますか?」

というご質問をいただきました。

上のお子さんを、その学年のソロ部門に。

下のお子さんを、その学年のソロ部門に。

学年による部門は違うけれど、同一コンクールに挑戦させることについて、私の考えを書いてみます。


基本的に、コンクールに参加するかしないか、はご本人の意見が1番大切かと思います。

ごきょうだいで「絶対やりたい」「絶対やりたくない」とはっきり意見が分かれていたら、やりたいお子さんは参加、やりたくないお子さんは不参加でいいのではと思います。が、保護者の方針として「どちらも同じ経験をさせたい」というのももちろんアリです。その場合はご家庭でよく意見交換をし、特に自分の意見と違う方に合わせなければならないお子さんの納得がいくまで、話し合っていただけたら嬉しいです。


その上で、ごきょうだいで同じコンクールに参加する。

そうすると当然、片方は予選に通過した、片方は予選敗退した。という結果になることも多々あります。

ここで学びの機会があると私は考えます!!


良い結果を出せた子、出せなかった子それぞれにパパママがどう対応するか?を、お子さんたちそれぞれ見ています。

特に、結果が出せなかった子にどんな対応をするか?を、もう一方の子に見せるのは大きな学びになります。

「よく頑張ったね。惜しくも結果が出なくて、残念だね。分かるよ。でも、あなたがよく頑張ったのはママが1番よく知ってるよ。失敗したけれど、大丈夫。何も困ることはないよ。頑張っただけ必ず力がついてるからね」

と言ってあげるのを、お兄ちゃん(またはお姉ちゃん、弟・妹)が見ていたら?

ああ、失敗しても大丈夫なんだ。パパママは頑張ったねって言ってくれるんだ。と、安心感につながり、失敗を恐れず挑戦できる子になります。

お子さんの気持ちに共感しつつ、「失敗しても大丈夫」と言ってあげてくださいね。


実際は、保護者の方もコンクールのサポートでお疲れで、うまく行かなかった時などは気持ちも張り裂けそうで、とてもこんな余裕はないかもしれません💦

でも、本当に失敗しても大丈夫なのです!このことをしっかり意識に入れて、その上で真剣に競い合い、切磋琢磨する気持ちを育てていく。その過程で、結果が出せた時は素直に喜び、出せなかった子への思いやりを学ぶ。うまくいかなかった時は僻まないで、素直に反省し、アドバイスを聞き入れる気持ちを持つこと、切り替えてまた次の目標に向かうしなやかな心を育てていく。

このようなことを、ご家族みんなで学ぼうと取り組んでいただけるので、お一人でももちろん、ごきょうだいでのコンクール参加は大きな価値があると私は考えています。


まあ、でもね。

素直にうまくいったら嬉しくて有頂天になるし、落ちたらめっちゃ悔しいの分かりますよ〜。

私も去年コンクール参加しましたし、今年も参加します。

私だって、うまくいく時もあれば失敗することもありますからね。

そういった姿も、隠すことなく生徒の皆さんに見ていただけたら嬉しいです。


今年もしなやかな気持ちで、コンクールを楽しみましょうね!