ワタクシ、いつもフラフラと都内を動き回っていたりしているとですね

相変わらず多い相談が
『何やら面白そうなビジネスの話しが転がり込んできたのだけれど、内容が良く分からないから、トゥンさん1度一緒に来て話しを聞いてくれないか?』

ってのがあるんです。はい。やたら同行を頼まれます。



【1.よく分からんビジネスの正体】

結論から言いまして、

まぁ、ほぼ詐欺です。

 

本当はですね、「全部詐欺」って言いたいんですよ。

だけど世の中のビジネスを全て検証なり分析なりしているわけではないので、「ほぼ」って言っています。

 

 

それと、詐欺ってのは日本では刑法に規定されてる罪でして。

刑法上の詐欺に当たらないものも多数有りますので、

ここで言う詐欺ってのは、厳密な意味での詐欺じゃなくて、素人目線から詐欺だと表現したくなるモノって事でお願いします。

 


【2.ここで言う詐欺ビジネス】


それってどんなやつかと言いますと、

めちゃくちゃ簡単に言うと

「MLM+暗号通貨」

です。

 

MLMってのは、一種のビジネスなんですが、その収入発生の仕組みから

「マルチ(M)レベル(L)マーケティング(M)」

って言ってます。

アレです。アムウェイさんとかミキプルーンさんですね。


MLM自体は別に詐欺ではないです。

ただ、広めようとする人が基本的には法律やマーケティングド素人なので、詐欺になり易い販売形態だとは言えると思います。
 

 

で、要は、

「暗号通貨を使ったサービスを販売したらMLM形式で収入が増えます」

ってのが、一昔前に猛威を振るっていて、

お年寄りの財産とか、

情弱な一般人のなけなしのお金を

吸い上げまくっていたのです。

 


【3.詐欺ビジネスが一周回って来た感】

そんな、一昔前に流行った詐欺ビジネスのやり口が

最近何やらまた動き出してる感があります。

 

先日、冒頭の様に、

知り合いの相談からとあるセミナーに行ってその内容を聞いてみたら、まんま詐欺ビジネスだったので、

ある意味震えましたね。ガーンガーンガーン

 

「え?まだこんな事やってる奴いるのか」

って最初は驚きましたが、会場で話しているスピーカーさんの話しを聞いていたら、

 

まーーーなんと言いますか、何でそんなに堂々と怪しい事言えるの??ってな具合でして。

話してる人もぱっと見怪しいし、ジッと見でも怪しい。

 

だって、

・スーツが古い

・身につけてるブランド品が色褪せてキズだらけ

・健康そうに見えない

・しゃべりが下手だし面白くもない

・セミナー会場は、かなりでかいタワマンの1室だったけど、その人のモノじゃない

・会場内に配置されているサクラ(の質が低い)

・プレゼン内容の出来が悪い

 

そんな一見して怪しいセミナーなのに、

数十人の参加者で部屋が埋まってるんですよ。

2部構成のセミナーだったんですが、1部で退室したのは私達含め5人。つまり私達以外で3人です。

(おいおい、大丈夫かぁ?退室しなかった人達?!)

 

 

上に書いたのは見た目だけですが(内容は後で書きます)こんだけ質の悪いビジネスセミナー、

最近ではまず無い。

 

情報弱者を大量に集めて、ゴッソリ入会金を払ってもらって、

立ち上げ半年から一年、長くても2〜3年で会社を手仕舞いして仕掛け人が高飛び。

ってやつです。


一昔前に流行ったやつそのまんま。

 

 


【4.そのビジネスの内容】

そのセミナーで言ってた事は、

・ドル$を持ちましょう

って事で、つまり、

「米国の銀行の口座を作る」

という商品な訳です。


分かりにくいと感じる方も居るかとは思いますが、

厳然たる「物(アイテム)」が商品なのではなく、

「サービス」が商品なのです。


そしてその銀行の収益が

・新規登録者の登録料

と言ってました。

銀行さんが主体的にお金を増やす事はしないという事ですね。

ネズミコウにかなり近いモデルだと思いますね。


それでもってその銀行さんは、

・運営実績がゼロ

スピーカーさんは

「新古車」みたいな銀行

って言ってました。


僕は、いやいやそれ、

ペーパーカンパニーでしょ

って思いましたけどね。

 


で、極め付けは

・法律的にMLMじゃない

ってことです。

簡単に説明すると要は、登録料をビットコインで決済するので、

いわゆる「連鎖販売取引」には当たらない。


これを、

「このサービスを誰かに話す時に『マルチじゃないよ!』って堂々と言える」

という旨のメリットとして言ってましたけど…、


特商法の連鎖販売取引に当たらないという事は、

クーリングオフを始めとした各種の規定から、

登録者が守られていない。

という事でもあるので、

むしろデメリットでしかない。

 

 

しかも、

ビットコイン持ってない人も居るからって、

『先にこのビジネスを始めた人が、

新規登録者の登録料をビットコインで払っておいて、

代わりに新規登録者から登録料相当分の現金を受け取る。』

んですよ。


普通に金銭トラブル起きるやろ。

 


【5.何故詐欺ビジネスに引っかかるのか】

詐欺ビジネスって、おそらくかなり昔から色々形を変えて横行していたのだとは思います。


だけど、こういったセミナーとかに行ってみると、

「お前らが居るから業界が良くならないし、日本人の経済状況も良くならないんだよ」

って考えてしまって腹が立ってしまいます。

 

情報化時代なのに、何故こんなにも詐欺ビジネスが横行するのか。



その理由の一つに

「悪意の無い詐欺」

みたいな事があります。


最終的な結果としては詐欺みたいになってしまうのですが、そのビジネスを立ち上げた当事者は当初

「完璧だ!多くの人をお金持ちにできる!」

「こりゃ絶対に流行る!」

「このビジネスで沢山の人を救える!」

って、本気で信じている事があります。


そしてさらに、立ち上げた次の世代の人達も、

信じてしまっているのです。

「この人が立ち上げたビジネス」

ってものを。


だから、立ち上げた人の次の世代以降の人は、

迷いが無いし、自信もあるし、何の引け目も感じていません。

だから、情報弱者は、彼らの「悪意の無い真っ直ぐな詐欺」に簡単に引っかかってしまうのです。

 

 

一昔前に手痛くやられた被害者の人達が割と高確率で

「こんな凄い成功者が立ち上げに関わっているビジネスだから、間違いなく成長するビジネスだ」

ってことを言っていました。

 


ただですね、過去にどれだけ儲けている人でも、

「今この瞬間以降の時代に、今この瞬間以降を生きる人達と一緒にやるビジネス」

を100%で成功させる事は難しいのです。


一流の選手が一流の監督に必ずしもならない様に、

過去成功した人が今からも成功するとは限らないし、

あるビジネスモデルの成功者が新たなビジネスモデルでも成功者になれるとは言い切れないのです。



なので、

どんなに凄い人が紹介してきた案件でも、

自分の目で判断し、自分で決断して被害を受けない様にする能力を鍛える必要があるのです。



特に、

日本人は何故か

「権威に弱い」です。

医師とか弁護士とか政治家とか、「先生」って言われる人の事を、簡単に信じてしまいます。

 

副業とか自分ビジネスが流行っている昨今では、

平均よりちょっとお金持ちってぐらいで、その実なんの先生なのかよくわからない人が

「先生」って呼ばれていたりもします。


知り合いや周囲の人が誰かさんの事を「先生」って呼んでると、自分も「先生」って呼ばなければならないって気に、何故かなってしまうのです。


そして、よく分かっていないまま、「先生」について行ってしまうのです。




「凄い人」「資産家」「成功者」「先生」

って人がビジネスを紹介してきた場合や、立ち上げに関わっている場合、

相手が本当にそれほどの人なのかを判断する指標の一つとして、私は、

その人が登録しているかどうか(MLMが絡んでいる場合)

という事を見ます。

 

 

因みに上で話しているビジネスを広げようとしている人は、相当なお金持ちらしく、

「自分はもうお金は要らなくて、皆さんにお金持ちになってもらいたい」

という気持ちの強い人

であると、前情報として聞かされていました。


が、しかし。

がしかしですよ。

その、お金持ちで奉仕の精神が高いはずの人が、

7ポジション登録をしていたのですよ。


簡単にいうと、

7人分のアカウントを買った。

7個の代理店を買った。

というイメージです。

つまり、上手くいけば1人で7人分の収益があるわけです。


違和感無いですか?

私は違和感アリアリでした。


本当にお金持ちなのであれば、既にドルの口座なんて持ってるのが当たり前だと思いますし、

もしこのタイミングでドルの口座が必要なのであれば1ポジションで良いわけだし、


「自分はもうお金いらない」のになんで登録してるの?しかも7ポジション。

え?お金要らないんだよね?

そのポジションを弟子みたいな人とか、本当に引き揚げたい人に譲ってあげなかったのはなぜ??



そもそもの話ですが、

詐欺手法ばかりで儲けている人は、ずっとプレーヤーなのですよ。

詐欺手法で儲けようと思ったら一撃離脱です。

一撃で稼いでサッと手を引く。

そして新たな案件でまた一撃離脱。ってのを繰り返します。

そうでなければ稼ぎ続けられないからです。

(まぁそのうち別の詐欺師に撃墜されるのですけど)


イメージとしては死亡保険金目的の結婚詐欺みたいなもんです。



一方、

真っ当にビジネスを成功させてきた人の場合、

普通にオーナーとして稼ぎ続けている。

本当に稼ぎ続けているお金持ちだったら、今までやってる事業に関してはオーナー化してないとおかしいですよね。


今は個人ビジネスでも自動化や外注化を利用してオーナー化出来てしまう時代です。

お金持ちで奉仕の精神が高いのにガチでプレーヤーをやって時間と労力を費やしているってのは、それだけで違和感です。





【6.リテラシーを鍛えましょう】

上で書いているセミナーは、多分、

多くの人が怪しいと感じるかとは思いますので、

それほど被害は広がらないのかなと思います。

 

ですが、もっと手の込んだやり口に引っかからないためには、

自分自身の目を肥やす

ビジネスリテラシーとか

金融リテラシーとかを鍛えるしかないんです。


自信がないなら、今回の私の知り合いの様に、

詳しい人に同行してもらって、判断を仰ぐのがアンパイです。


 

こういった

儲かる(と言っている)系のビジネスに対して向き合う場合、

基本事項として認めてもらっておかないといけない事があります。


それは、

「絶対に儲かる」

「楽して儲かる」

「資産が跳ね上がる」

といった情報は、

一般人の耳には入りません。


かなり有力な政治家とか、もんのすごいお金持ちとか、既に何らかの利権に食い込んでる人の所で、

オイシイ情報は止まるのです。


つまり、SNSだとかインターネットを見てるだけで入って来たり、普通の知り合いから入ってくる

「儲かる」情報は、ニセモノだ。という事です。これが今の世の中の基本構造です。


なので、ビジネスの情報に触れた場合には、

詐欺である前提で情報を読み解くと良いかなと思います。