雑誌「暮らしのおへそ」は、月刊誌ではないけれど、毎季ごとに楽しみにしている本。その編集ディレクションをされている一田憲子さんの著書。

一田さんの普段の習慣（暮らしのおへそ的な）を切り口につづられた本。

ひとつの習慣を変えると、暮らしが変わる。

日々の暮らしが変わると、人生が変わる。

人生が変わり始めるのは、習慣を見直そうと思う瞬間なんだろうか。

習慣を改めて考えなおすときは、最初からその思いが自分の中にあるのではない。

本で読んだ一節の文章がきっかけで訪れることがある。

そんな瞬間が、この本にあった。

丁寧に暮らすの先にある、楽しい、おいしい、気持ち良い

最近、書籍で「丁寧に暮らす」という言葉をよく見かけるが、

「丁寧に…」って、どんな暮らしなのか？

時間をかけること？

全部、手作業ですること？

おしゃれに見えること？

なんか、いつもしっくりとこない。

朝から手ごねパンを焼いて、、、なんて習慣は、自分には無理。

丁寧に暮らすことは、その暮らしを手に入れた先にある時間を欲しているのだろう。

「楽しい、おいしい、気持ち良い」を手にしたいがために、丁寧に暮らすのである。

今日からでも実践したいと納得な一田さんの習慣があったので、メモ。

夕飯の工夫

　献立はいつも同じ⇒おいしい玄米、おいしい野菜、おいしい魚か肉

　ドレッシングは作らない、もたない⇒塩、しょうゆ、味噌、オリーブオイル、麹だけで事足りる

　肉や魚は冷凍しない⇒管理が楽（冷凍すると忘れてしまう、解凍するのに時間がかかる）、早めに消費した方がおいしい

一田さんの発信されているブログ「外の音、内の香」（http://ichidanoriko.com/）も楽しい。

年齢に関係なく、幅広い分野で活躍されている達人の方々の普段の暮らし、衣食住があり、読み応えのあるブログ。なにより、ほぼ毎日更新されているので、毎日何かしら発見できる。

一田さんご自身が誰かに会って感動したことを、

自分の暮らしのなかにすっぽり当てはめて、

自分の暮らしをちょっとだけ変えることを実践されていることも、うかがえる。

『丁寧に暮らしている暇はないけれど。 時間をかけずに日々を豊かに楽しむ知恵』

『丁寧に暮らしている暇はないけれど。時間をかけずに日々を豊かに楽しむ知恵』