今週は、京都へ再訪。

旅の友は同年齢の男女5人。

一泊二日のショートステイながら、心に深く残る、豊かな時間となりました。

 

初日は、

はじめてのアサヒグループ大山崎山荘美術館 へ。

 

駅近くのカフェでゆっくりとランチを楽しんだあと、
山頂へと続く道を歩きます。
やわらかな緑と、澄んだ山の空気に包まれながら、
しだいに身体と心が整っていく感じ。

 

 

 

アサヒグループ大山崎山荘美術館は、

築100年以上の建築物や美しい庭園が一体となった景色の中で作品を鑑賞できると聞いてわくわくしていました。

 

 

館内では、

朝日麦酒株式会社初代社長・山本爲三郎が支援した民藝運動にまつわる作品、
そして印象派の巨匠クロード・モネ の《睡蓮》連作。
さらに、民藝の精神に深く共鳴した
河井寬次郎 と濱田庄司 の作品展も開催されていました。

 

華やかではないけれど、
日常に寄り添いながら「用の美」を体現する作品たちには、
静かで力強い思想が宿っています。

 

館内のカフェでいただくコーヒーとケーキもまた格別。
テラスに立てば、京都南部から奈良の山並みまで見渡せる雄大な景色。
気がつけば、数時間が静かに過ぎ、
心も体もすっかりほどけていました。

 

 

 

その夜は、御所近くの京町家へ。
江戸時代から続く米穀商の老舗で、大正期に大型町家へと改築された建物です。
「個別指定京町家」「歴史的風致形成建造物」などにも選ばれた、
由緒ある空間を一棟貸しで過ごす、贅沢なひとときでした。

お炬燵、障子越しに眺めるお庭、こんな空感に身を置くだけで

癒されていきます。

 

翌日は、

前日に心を動かされた流れのまま、
河井寬次郎記念館 へ。

 

 

あいにくの雨――
けれど、その雨がこの場所の風情をいっそう引き立て、
しっとりと心に沁み入る時間となりました。

「心にしみる」とは、こういうことなのだと、ふと感じながら。

 

 

 

河井寛次郎は作陶するだけでなく、この住居の一部屋一部屋にも

自分の思いを込めて作ったといいます。

 

 

登り窯あとにも、一人の人間が自分の世界に没頭し、生み出していた作品の

源流を感じます。

 

帰り道、

友人がふと足を止めて指さします。
「あっ、あれ…」

その先にいたのは、

 


どこかユーモラスで、やさしい表情をしたお地蔵さん。

思わず笑みがこぼれるような、
旅の締めくくりにふさわしい、小さな出会いでした。