さて、プロフ欄も変更したことですし、
家族3人になる前に、
ここら辺で、マイダーリンとの馴れ初めについて
書き残しておこうかなと思います。
私とダーリンがお付き合いを始めたのは
1996年2月。
あれから10年経ちました。
私がダーリンと出会ったのは
私がまだ22歳、ダーリン35歳の初夏でした。
私は当時、夜クラブで働いており、
ダーリンはそのお店のお客さんでした。
仕事のお客さんに連れて来られたダーリンは、
座ってすぐに私を指名してくれました。
この時のことを、ダーリンはのちにこう語ります。
「美奈ちゃんが、観音様に見えた。
ずっと一緒にいないといけないような、
この子には俺がいなくちゃいけないような、
そんな風に感じたんだ。」
まあ要するに、
飲みすぎて仏像のようにむくんでいたために
心配だったってことでしょうか?
確かに当時の私の生活は、
自慢出来るどころか、最低で最悪の生活でした。
仕事が終わるのが深夜2時。
それからお店の子と飲みに行き、朝日が昇ってから帰り、
笑っていいともを見てから眠る。
食事もいい加減、
お酒も浴びるほど飲んでいた腐った生活。
以前何かの健康番組で
飯島愛ちゃんが、朝方まで遊んで帰ってきて、
コンビニで買ったサバ寿司を、ベッドで食べながら
化粧も落とさずに寝てしまうという
非常にだらしなく汚い生活を暴露していましたが、
当時は私も五十歩百歩。
華やかな仕事とは裏腹に、汚い舞台裏でした。
そんな舞台裏も知らず、
ダーリンは私を気に入ってくれたようで、
その後もお店に来てくれました。
当時ダーリンは、
ほぼ毎日のように飲みに出かけていたので、
毎日私のお店に来てくれました。
毎日届くお花や、
来れば必ず入れてくれるボトルやシャンパーニュ。
わかりやすいアプローチですが、
この時私には付き合っている彼がいたので、
ダーリンは本当に、ただのお客さんでした。
好きになるなんて、思ってもみなかった22歳の夏。
ある日、私の彼がお店に来ている時、
ダーリンもお店に来たことがあって、
その時、ダーリンは気がついてしまいました。
私に彼がいることを。
まあダーリンも、クラブに勤めている女性で、
彼がいない女の子なんていないだろう。
とは思っていたものの、
私と彼が一緒にいるところを見て何かを感じたらしく、
その後しばらく、
ダーリンはお店に来る事はありませんでした。
後で聞くと、彼を見てしまったことプラス、
1ヶ月の上海出張が重なったことで、
私のことを忘れようと思っていたそうです。
でも、運命の神様は二人を引き離さなかったのです。
私はその頃、勤めていたクラブの5号店オープンに伴い、
新しい店のママを任されることになっていました。
お店のオープンは10月。
そしてそのお店に、偶然ダーリンは現れたのです。
(本当によく、いろんな所に飲みに行っていた男)
再会してからは、ダーリンもまた前のように
毎日お店に来てくれるようになりました。
ダーリンが私を
「好きだ」と言ってくれることはありませんでしたが、
私が他のお客さんとは違うものを、感じていました。
お店が終わる頃に必ず電話をくれたり、
いつも体調を気にかけてくれたり。
売り上げが足りなければ、
お客さんを連れて飲みに来てくれ、
長居はせず、
お金だけ使っていく素晴らしい常連客でした。
本当に私にとって都合のいい人だったダーリン。(笑)
11月の私の誕生日には、
花屋さんに5つの花束を時間差で届けさせ
これは後から知ったことなのですが、
その「5」という数字に、未来予想図の歌詞同様、
「あいしてる」という意味をこめていたそうです。
ダーリン、この頃は超ロマンチック好きでした。
まあ今でも、ダーリンの好きな数字は5なんですが。
その頃から、ダーリンは毎日夕方、
私に電話をするのが日課になっていました。
(ダーリン、仕事はどうした!)
私はダーリンと話ながら化粧をしたり、
髪をセットしたりと、
お店に行く準備は、
いつも長電話をしながらしていました。
ダーリンといろんなことを話すうちに、
私は、ダーリンに癒されているのを感じていました。
ものすごく大きなベッドで、
バンザイをして眠っているような心地よさを、
いつも感じていたのです。
でも実はその頃、まだ私は、
当時付き合っていた彼と、
完全に切れることが出来ていませんでした。
合い鍵を返してもらわないまま、
しばらく距離を取っていたのです。
それとは関係なく、ダーリンとは順調に仲良しになり、
12月19日には初デートと言う名の同伴。
そして時々、家にも遊びに来るようになりました。
自分の中でダーリンは、
ただのお客さんではなくて、大切な人でしたが
それでも正直、
好きとか愛していると言う感情とは少し違い、
私にとって絶対的に安心できる
保護者のような存在だったように思います。
(今も保護者みたいなもの)
それからは、ダーリンが家に泊まるようになるまで
そう時間はかからず、
初めてのお泊まりは、忘れもしない2月。
私が、ダーリンとお付き合いして行こうと決めた
大切な瞬間。
ダーリンと一緒に眠った日の朝は、
今までの人生で、一番心地よい朝でした。
冷え症の私とは違い、
ダーリンは冷めない湯たんぽのごとく、
朝まで放熱するナイスな体質。
その腕枕付き湯たんぽの温かさに加え、
いつも痛いと言っていた私の背中を、
気がつけばずっと撫でてくれていて、
目覚めた時は、我が家が温泉宿。
あの温泉に泊まって目覚めた朝のような、
そんな錯覚を起こしてしまうほど、
本当に快適な朝を迎えたのでした。
旅館の朝ご飯のような食事が出てくれば、
初めてのお泊まりは、すべて完璧だったことでしょう。
しかし、そんな快適な素晴らしい朝に待っていたのは
美味しい朝食ではなく、悪夢だったのです・・・・・・。