私がよく行くお店の、

仲のよいマスターの息子さんが、去年亡くなった。
自殺だった。

去年は梅雨でも雨が少なく、
天気の良い日が多かった。

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月の早朝、カブトムシを採りに来た親子が、
木に首を吊って死んでいる彼を発見した。

来週末、彼の一回忌が行われる。

今週マスターのお店に行った時、
マスターとマダムとカウンターで飲みながら
息子さんの話しになった。
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年経った今でも、死を受け止められないということを、
話しの中から強く感じた。

彼はウツ病だった。
今ではウツは広く認知され、
私達は表面上、心の病気として認識している。
しかし、その詳細はいまだ理解出来ないことが多く、
結局、
ウツ病=面倒臭い感じ。だとか、
心のせいにするなんて、弱い人間っぽい。とか
ウツ、だから何?と思うのが現実だ。

私もそうだった。
心の弱さが原因で自殺するなんて。
そう思っていた。

あの冬、優子さんが死んだと、
友達にメールをもらうまでは・・・



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