推定15歳 洋子嬢からの手紙

 

 

洋子嬢の好きな男の子「3番」のことが書いてある。
 

職員室に来ていた、3番のお母さんを目撃してしまったらしい。


 

どうやら3番は万引きで捕まり、

お母さんが学校に呼び出されたようだ。


 

どうしてあんなキレイなお母さんがいるのに、

3番はチョン(万引き)なんてして困らせるんだよ~


 

お母さんの美しさと万引きはあんまり関係ない。

お母さんがブスなら、万引きしてもしょうがないとも聞こえる。


 

 

続いて理科の授業のことが書いてある。

席替えで理科室の席順が変わり、

3番と同じテーブルになったそう。

おめでとう。


 

理科室では6人が同じテーブルを使っていたので、

好きな男の子と同じテーブルで一緒に勉強することが出来た。


 

好きな男の子が目の前では、

当然授業が身になることはない。

言うまでもないが、好きな人が目の前じゃなくても

つねに授業は身になっていないので、

たいした問題ではない。


 

洋子嬢は受験に対する不満を書き、

その最後に、


 

受験がなくなって高校が義務教育になればいい


 

という自分勝手な願いを書き記している。


 

残念だが、15年以上経った今でもその願いは叶っておらず

真面目に勉強することをお勧めしたいし、教えてあげたい。


 

 

思えば理科室は、特別な空間だった

ビーカー、フラスコ、アルコールランプ、

ワクワクするものがたくさん置いてあった。


 

ドラマで、ビーカーとアルコールランプでインスタントラーメンを作り、

 ピンセットで食べている博士を見たことがあるが、

今でも憧れる食事スタイルだ。


 

高校受験に対する不安が少しずつ書かれ始めている。

進路を決めると言う事実に、

心がついて行かなかった頃の不安ばかりの手紙だ。


 

どうでもいいが、進路決定の大事な時期に

万引きなんかしていた3番はその後どうなったのだろう。

非常に気になる。