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木蘭市。
夏は涼しく、冬は寒いところ。
避暑地って言われたりもするかな?住んでる人にとってはどうでも良いことだけど。
おっきな空と緑の原っぱ。
都市計画で造られたココは、いつもやさしい風が吹いてる。
坂道が多くて。
通勤通学にはちょいと困るけど。
小高い坂道を登れば海もいっぱい。
私立木蘭学園。
まだまだできたて新設校。
小学校から高等学校までが一つになった、男女共学の学び舎。
ココにもおんなじ柔らかな風が吹いている。
<2>
木蘭市には梅雨は「ほとんど」ないけど、やっぱりこの季節は少しけだるい感じがする。
新学期が始まってもう2ヶ月半。単に中だるみが僕を襲っているだけなのかもしれないけど。お昼が終わった午後の授業は退屈で、思わずwiredのことが気がかりになる。
アノコハダレダッタンダロ?
きっとこの学園の誰かに違いないんだけど。
40数人のクラスメートはおんなじように授業をノートに書き写してる。
いつものとおりにその時もwiredに自分は居ただけ。突然の日常の崩壊。
・・・は言い過ぎ。
まぁ、でも自分にとっては6月のけだるさを拭い去るには十二分の出来事!!
頭の中に、学園祭と同じくらいのウエイトで占めはじめた。(授業はほうっておいてね)
そう感じたとき、楽しくて、自分も周りのみんなのノートを滑るZnの合奏に乗ることにした。