生涯を通じて変わらない『夢』があるとしたら、
それはその『夢』が、
一生叶わない見果てぬ『夢』だったからか、
次から次へと『夢』の対象が新旧交代する様な、
相手あっての終わりの無い『夢』であるかだろう。

普通、一般的には、
人間の欲望…、ここでは『夢』と呼ぼう…、は
食欲、性欲、権勢欲、地位、名声、富という様に、
低レベルの所から満たされる度にレベルアップする様だ。

けれど、これらのものは、やはり『夢』と呼ぶには、
あまりに物質的過ぎて、何か物足りないものなのではなかろうか?

故に、一つ叶う度に、次を求めずにはいられなくなるのだ。

ということは、やはり『夢』と欲望とは、
根本的には違うものなのかもしれない…