何か物事を実行に移そうとする時、
頭で考えれば考えるほど、どうしたらいいか判らなくなって、
どうしても後込みしてしまう時がある。

『夢』を叶える為には、それをやるしかないのに、
やったら失敗するんじゃないか?
失敗したら、たくさんの物を失うんじゃないか?

これまで培って来た信用、人間関係、地位、
そうしたものの全てを失ってしまうんじゃないか?

こういう『失いたくないもの』が、
年月を重ねる度に増えて来るのは、
それは、それまでその人が誠実に生きて来た証だから、
むしろ不安になるのが当たり前なのだ。

不安になるのは優柔不断なのではない。

それまで誠実にやって来たからこそ、
それらのものを失う可能性がある決断を迫られると、
とても悩み苦しむことになるのである。

けれど、その『夢』が、本当に叶えられるべき『夢』ならば、
頭で考える余地も与えられずに、
その『夢』のみに賭けざるを得ない状況に追い込まれるものだ。

それこそが、いわゆる『夢の成功者』のみが知っている
『夢の後押し』現象である。