呼吸

呼吸

不妊治療後の妊娠、リストラ、夫の末期癌発覚。
すべて1カ月間のできごと。

そして生まれてきた娘へ。

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ママの会社が早期退職者を募ったのは、去年の6月。


突然の出来事だった。



年齢と所属部署の廃部でママもその対象となり、間もなく役員面接が始まった。


要するに、従業員が多すぎるということらしかった。


会社に残ってもあなたのポストはありません。そんな内容の面接だった。


悔しい気持ちはあったけど、正直なその時の気持ちは、



「ちょうど良かった。赤ちゃんができたら辞めるつもりだったし。


いま辞めれば退職金がたくさんもらえるなら、気分は悪いけどラッキーかもしれない。」



ママは22歳で会社に入ったときから、そのつもりで働いてきたから。。。




圧迫面接は3回、返事を6月末までにするようにとのことだった。


会社がこんな状況になったのは、あんたら役員の責任もあるでしょ??と心の中で思ったけど、


まさかそんなことがいえるはずもなかった。



パパに相談して、ママは13年務めた会社を辞めることを心に決めた。






















不妊で悩む人は多いみたい。



パパとママもそうだった。


結婚して2年半がすぎても、赤ちゃんがきてくれなかった。


結婚したらすぐに授かると思っていたママはすでに35歳になり、不妊という言葉を意識するようになった。


不妊か未任か、そんなことはどうでもよかった。


少なくともママは、子供が持てないかもしれない、という苦しみから一日も早く逃れたかった。


心のバランスを崩しかけていた。




結婚して1年で不妊治療をはじめ、通院して1年半後にあなたを授かった。


体外受精という方法だった。




試験管ベイビー???



そんな言葉を使う人がいるなら、笑いとばしなさい。


事実だけどつまらない。


ほんま、しょーもな。




治療をとおしてわかった生命の神秘。命の尊さ。


不妊で悩むひとの気持ち。




結果オーライとは思わない、ママは同じ悩みをもつ人たちの心に


少しでも寄り添って、ママにできることをしたい。



それでもママになれない人たちがいることも、知っていてほしい。


そしてそれを受け入れて楽しんでいるご夫婦が、すごく美しいことも。



















暑っ。暑いのはキライ。


そして6月は大嫌い。昨年の6月の出来事を思い出すから・・・。




パパへの癌告知は、突然の出来事だった。


あなたの命がママのお腹に宿ったわずか2週間後のこと。


それだけじゃない、リストラにあおうとしていた。パパじゃないよ、ママが。


全てが夢のような、だけどほんとの、ほんまの話。




ときどき、パパとあなたとの出来事を、ママの思いを、ここでにつぶやくと思う。


ママは面倒くさがりやだから、続くかどうかはわからないけどね。


途中で書けなくなっても、ママらしいねって呆れてね。