ウォレット完成へ
できたフラップを本体に切込みを入れ縫い止める。オタマジャクシは気にならなくなった。本体の裏に一回り小さいスポンジ芯を貼り、さらに裏地にピッグスウェードを貼り合わせた。


本体の外革と内革を表合わせに周りをボンドで接着し、周囲を縫った。そして、慎重にひっくり返すが、なかなか難しい。例によって周囲を水で濡らし、少しずつ形を整え、最後は鉄のハンマーでいやというほど叩き、形を作った。やはり革が厚かった。もう少し薄いほうが形良くなったと思う。

ファスナーの持ち手を作りとうとう完成ということにした。あまり出来がいいとは思えないが、一応評価をしよう。
作品の評価と言い訳
まず、見た目である。白い革のふっくらとしたフォルムのウォレットは、女性には受けそうだ。「かわいい」と言ってくれる人もいるかもしれない。手に取ると少し重いが柔らかく弾力が心地よい。

しかし、あとは課題ばかりが目につく。コインポケットはコインは入るが取り出しにくく、レジでは渋滞を引き起こす原因となるだろう。支払いのとき一度手のひらにコインを全部出さないと必要なお金を探せない。札入れはファスナー付きで安心感もあるが、開きすぎると癖がつき、ファスナーを閉めにくい。カードポケットは2枚しかなく、これでは役に立たない。中ポケットもなんだか浅くて使いづらい。
次回このデザインで作るとすれば、もっと薄いクロム革を使い、スライサーも使うといいかもしれない。コインポケットはもっと大きく開けられるようデザインの変更が必要である。
以上一言でいうと、実用性はひくく、デザイン重視のウォレットということだろう。今回の作品の総合点は50点というところか。
普段使えず、人にもあげられないウォレットコレクションがまた一つ増えてしまった。しかし、言い訳かもしれないが、実はこのウォレットを気に入っている。手間暇をかけた割にあまり役に立たなくても、むしろそういう作品の方が、愛着がわき、かわいく見えるのはどうしてなのだろう。100円ショップに売っている便利なバックに愛着が持てないことと同じ理由だろうか。


