欧米等では、多くの人が取り入れている“菜食主義(ヴィーガン)”ですが、
つい先日、この菜食主義を主張していた記事に対して、気になるコメントが、
寄せられていました。
“ヴィーガンを主張する人は、動物の肉を食するのは、命の観点から間違っ
ている”と訴えているが、”菜食主義者の人達も、植物(野菜・果物等)を食べ
ることで命を奪っているのではないか。動物も植物も命を奪うという観点から
は、同じことではないか”といった意見でした。
これは、一般的にみれば当然のことのように感じられるでしょう。確かに
植物にも命は有ります。その命は敬うべきであり粗末に扱うべきではありま
せん。
それでは、ヴィーガンの人達は、間違ったことをしているのでしょうか。
この問題は、人間同士でいくら議論しても解決することはないでしょう。
やはり全ての生命体を創造した、“神(大霊)”の「摂理(法則)」に従うし
かないように思われます。
では、この法則を体系化した“スピリチュアリズム”では、どの様に捉えて
いるのでしょうか。以下の「シルバーバーチ霊」の一節です。
“意識を指標とすべきです。意識がある限り、それを殺す事は間違いです。
……中略、それとは別に無益な殺生が行われています。食料とする為の大量
の屠殺、スポーツという名のもとでの狩猟、こうしたものには弁解の余地は
ありません。生命は神聖です。大霊のものだからです。生命に意識が芽生え
そして人間的形態をとれば、いえ、それ以前の動物形態の段階においてさえ
も、尊厳を持って取り扱われるべきです。生命を安っぽく取り扱ってはなり
ません。生命の一つ一つが大霊の表現なのです。人間には生命をこしらえる
力はありません。ならば、その生命が顕現しようとする身体を破壊すること
が人間に許されるはずがありません。”
スピリチュアリズムが導き出した「食の概念」は、“人間は、ベジタリアン
として造られている”という画期的な事実です。
上記のシルバーバーチの一節で、意識がある生命体を殺すのは間違いだと
言われているのです。この意識とは、物的身体がなくなった後の意識のこと
です。個別意識は、人間だけに与えられた特権です。他の生命体はこの特権
を有してはいません。しかし、人間の次に発達した哺乳動物は、類魂意識を
有しているのです。死後には、個別意識はなくなりますが、この「類魂」の
意識体の中で、生きていく事になるのです。(長い進化の果てに人間に到達
すると言われている)
シルバーバーチ霊が「霊訓」の中で言われている意識とは、この「類魂
意識」のことなのです。では、この類魂意識は、爬虫類等にも存在するので
しょうか。
シルバーバーチ霊は、“動物の世界には、個別意識はなくても、その奥に
は類魂としての意識が存在します。動物よりさらに下がると類魂の意識もな
くなります。微生物には、意識はありません。”
別の一節では、“蛇には類魂意識がありません”とも言われています。
こう言った“高級霊”からの通信により、「スピリチュアリズム」では、
“植物には生命はあっても、意識はないのは明白ですので、これを食材にし
ても何の問題もない。しかし、無慈悲に他の生き物や植物を虐待し、残酷
に扱えば、進化の頂点にいる存在としての責任にかかわる問題が生じる”と
戒めているのです。
これらのことから「ヴィーガン」の人達が、菜食主義を主張する事は、
決して間違いではなく、自然の法則に従っていると言えるでしょう。
ただ、例え植物であっても「生命体」です。人間や動物と違って痛み等は、
感じませんが、やはり「命を食す」と言う事は、動物であっても植物であっ
ても同じことですので、感謝の念は持たなくてはなりません。
人間は、他の生命体に愛を与える義務があるのです。その為に高い知性と
理性を持つ精神(心)が与えられているのです。私は、食事の前に以下の様
な祈りを捧げています。“大霊様、只今より「穀物・野菜・魚介類」等、多く
の生命体の「命」を頂きます。本当に感謝しております。ありがとうござい
ます。”
自然の法則は、大宇宙に存在する「全ての生命体」を管理しています。
惑星、恒星はもとより、動植物や微生物に加え「木の葉一枚」に至るまで、
全てが“大霊(神)”の創造物であり、その管理下にあるのです。
人間が「自然の法則」に背く行為をすれば、例えそれが、誰の眼にも止ま
らなくても“大霊”には、その全容が分かります。その内容に応じて「カルマ
(宿業)」が課せられることになるのです。しかし、これが「人の為」にな
る良い事であれば、たとえ人の眼に止まらずとも、カルマを解消するための
行為となるのです。
常に「人の役に立つ」ことを考えて、生きている人には「怒り・憎しみ・
嫉妬」等の、所謂「負の念」は、表に出ることは有りません。
しかし、人間は、地上で生きていく為に肉体を有しています。この肉体は
鈍重であるとともに本能という(肉体の心)を持っています。自分や自分の
大切な人の「病気」や「死別」により、「悲しみ」「不安の心」「取り越し
苦労」が、顔を出す事になるのです。これらのことも“霊的真理”を理解して
いれば、“霊性”を上げる為の「触媒」であることが分かるようになります。
全ての人が、「真理」に出会い、この真理を受け入れられますよう、切に祈
ります。
私達人間が、この地球上で“魂”を向上する為には、「触媒となる苦難」が
必要です。その苦難となるのが、「失敗」「解雇」「病気」「別れ」等の、
いわゆる人間にとって絶対に避けたいと思う「不幸」なのです。
しかし、この「不幸」は、絶対に避けては通れない出来事でもあるのです。
また、このことは全ての人間が理解していることなのですが、あえて考えな
いよう「心の奥底」に秘めているのです。人間は、この苦難を乗り越えなけ
れば「真理」を、受け入れる事はできないのです。“魂の窓”は、開かないの
です。しかし、もしも「病気」や「死別」等の不幸が、訪れる前に“魂の窓”
を開くことができれば、この必ず生じる不幸な出来事も、“霊性”を上げる為
の「触媒」として前向きに捉えられるようになるかも知れません。
その一つの手段が「健康で安定した心」「正しい食事」「適度な運動」
「十分な休養と睡眠」の四つの健康条件を確立する事です。この四つの健康
条件を確立し、毎日実践していく事で「生体維持機能」が働くようになり、
「心と身体の健康」が維持されるようになります。また、真理を受けい入れ
やすい状態となり、「利他的で、霊優位な心」を保てるようになるのです。
私は、今考えると20年前と30年前に、そのチャンスが訪れていたと
思うのです。しかし、霊的無知であったことから、間違った方向を歩んで
しまったのです。もしも、このブログを読まれている皆様方の中に、思い
当たる方がおられましたら、そのチャンスを決して見逃さないようにして
ください。
楽な道程ではありませんが、この「四つの健康条件」にチャレンジしてい
けば「道」は、必ず開かれます。この四つの健康条件を正しい方向に進めて
いけば、より大きな「相乗効果」を生み、皆様方を健康で安定した「肉体と
心」に導いてくれるのです。例えば、骨の成長に欠かせない「成長ホルモン」
は、「深い眠り」についた時に最も盛んに分泌します。また「深い眠り」は
自律神経のバランスを整え、「脳」を休ませる働きもあるのです。
「十分な睡眠」は、心身の疲労を回復させるための必須要素なのです。
しかし、この「深い眠り」を得る為には、肉体を適度に動かしておく必要
があります。仕事がデスクワーク中心の人では、「精神的疲労」が優先し、
その為「深い眠り」を得る事はできません。このことから「適度な運動」が
必要となるのです。また、肉体を酷使する人は、軽めの「ストレッチ」等で
身体をほぐす事で「深い眠り」を得る事ができるのです。
この様に「適度な運動」は、「十分な睡眠と休養」に影響を及ぼし、それ
が、「健康で安定した心」に繋がることになるのです。
これは、もう一つの健康条件である「正しい食事」についても同様です。
栄養素の偏った食事では、健全な肉体は生まれません。「アミノ酸」「ビタ
ミン」「ミネラル」「フィトケミカル」「良質な脂質」「食物繊維」等の
栄養素が、バランスよく摂取できる食事でなければなりません。また、食事
は、「何を(食材」「どの様に(調理)」「どれだけ(量)」「いつ(生体
リズム)」摂るかが重要です。食材は、「穀物と野菜や果物」を中心とし、
肉類や乳製品はできれば避けるようにします。タンパク質は、できるだけ
精製度の低い穀物(五分づき米等)や魚介類から摂るようにして下さい。
また、果物は「スムージ―やジュース」ではなく、固形の物を「朝に限定」
して摂るようにしましょう。原則として「朝食は果物のみ」として下さい。
(消化の時間が異なる為)。なお、ドライフルーツは、少量であれば一緒に
食べて構いません。摂取量に制限はありませんが、各自で調整して下さい。
食事の時間帯は、朝食が8時頃、昼食は12時~13時、夕食は17時~19時
にしましょう。また、朝食の前には、部屋のカーテンを開け、窓越しでも
構いませんので、太陽の光を浴びるようにしましょう。この「太陽の光」が
「生体リズム」をリセットしてくれるのです。
生体リズムの狂いが長期に及べば、「ホメオスタシス」が崩れ、自律神経
(交感神経と副交感神経)の切り換えに支障が生じます。ホメオスタシスと
は、「変化しない」という意味であり、身体に譬えれば、「体温・血糖値・
血圧・脈拍・血液」等の、機能を一定に維持できる能力です。
これは、全ての生命体の創造主である“大霊(神)”より与えられた、所謂
「恒常性生体維持機能装置」なのです。人間を含め全ての生き物は、地球の
環境がどの様に変化しても、身体の状態を一定水準に保てるよう、この機能
が与えられているのです。しかし、近年では、「食の偏り」「働き方の変化」
「運動不足(あるいは肉体機能を無視した運動)」等により身体の中の環境
が逸脱しています。何より生体リズムを無視した生活スタイルが続いている
のです。
栄養の偏りや、同じ姿勢による長時間労働、慢性的な睡眠不足等の生活
習慣を続けていると、身体の中の器官や組織に影響が及ぶようになります。
器官や組織は、全て細胞により構成されています。人間の身体は、37兆個
とも60兆個ともいわれている細胞で構成されていますが、これは「皮膚・
筋肉・神経・腺・血球」等の種類があります。このうち皮膚細胞は、損傷度
が高い事から、素早く分裂と再生を行いますが、特定の神経細胞では、異常
な状況下に陥らなければ分裂も再生も行わない、という細胞もあります。
また、腺細胞は、ホルモンや酵素などの物質を作り出す機能を有しており、
神経細胞は、インパルスの「発生・伝導」を行い、「脳と脊髄の中枢」と、
それ以外の部分との情報伝達を可能にしているのです。
間違った「生活習慣」が、長期に及べばこれらの細胞の「アポトーシス」
に影響が及ぶことになるのです。「アポトーシス」とは、器官や組織をより
良い状態に保つために調節された「細胞死」のことです。いわゆるプログラ
ミングされた「細胞の自浄作用」なのです。なお、免疫系でもこの機能が、
著しく低下すれば「自己の抗原」を攻撃し、炎症を引き起こすこともあるの
です。また、人間の身体には、毎日数千個の「ガン細胞」が生まれていて、
その殆ど全てが、この「アポトーシス」により取り除かれ続けているのです。
従って、アポトーシスに支障が起これば、癌細胞を増殖させる恐れが生じ
てくるのです。このプロセスは、イニシエーション⇒プロモーション⇒プロ
グレッションの3つの段階があります。
イニシエーションは、活性酸素や発がん物質、たばこの煙などの「イニシ
エータ」により、細胞膜に変異が起こり「異形細胞」が生じる段階です。
この段階で「四つの健康条件」を実施していけば、がん細胞の増殖を防ぐ事
ができるのです。アポトーシスが正常に機能すれば、細胞の「自浄作用」が
働くようになります。
プロモーションは、「異形細胞」が分裂を始め、がん細胞が増える段階で
す。この段階では、「抵抗力や免疫力」があれば、異形細胞まで戻すことが
可能です。このプロモーションを促進する物質は、「プロモーター」といい
「エストロゲン・胆汁酸・サッカリン・殺虫剤」等に、この作用があります。
また、近年の研究から、食品の調理や加工の段階で生成される「アクリルア
ミド」や、着色剤の「アカネ色素」等もプロモーションの作用があることが
分かっています。
プログレッションは、早期がんとして発見される段階です。悪性度が増し
染色体の異常や、がん細胞を無限に増殖させる作用のある「テロメラーゼ」
という酵素が発現します。
プロモーションやプログレッションの段階では、徹底した「自己管理」が
必要となります。「食事」「運動」「睡眠と休養」それに生体リズムを正す
ことが必須になります。「食事」では、何より抗酸化物質と肉や乳製品以外
からの「タンパク質」を積極的に摂らなくてはなりません。
抗酸化物質としては、「ビタミンC(果物・緑黄色野菜等)」「ビタミン
E(ごま・アーモンド・カボチャ…等)」「カロテノイド(緑黄色野菜・
オレンジ・赤パプリカ・トマト・ホウレン草・ミカン…等)」「ミネラル
(海藻類)」「ポリフェノール(プルーン・りんご・緑茶・紅茶…等)」等
があります。なお、ミネラルは熱には強いのですが、溶け出してしまうため
茹でるよりも「蒸すか煮汁」にした方が良いと思います。
また、タンパク質は、極力「穀物(5分・又は3分づきの米に、もち麦・
大麦・その他の雑穀を混ぜた物)」や「豆類等」から摂るようにしましょう。
肉であれば「鶏の胸(皮を取除いたもの)」か、「ささみ」を少量にしてく
ださい。高脂肪のものは、がんを増殖させます。
「正しい食事」とは、今のご自分の身体に適応したものでなければなりま
せん。現在、既に何らかの病気を持たれ「治療中」の方であれば、食事は単
にお腹を満たすだけのものではないと言う事を、理解することが必要です。
たとえ「重大疾患」と言われるような病気であっても、その殆どは「生活
習慣」が引き起こすものなのです。「偏りのある食事」「運動不足・寝不足
や休養不足」は、肉体や精神に過度なストレスを生み、それが「全身調節系」
や「ホメオスタシス」等の生体維持機能を狂わせることになるのです。
人が、何か一つのものに「チャレンジ」し、それを達成していく為には、
多くの苦難を乗り越えなければなりません。しかし、例えそれが今生では
成し遂げられなかったとしても、精一杯努力すれば良いのです。生命は肉体
なき後にも「永遠に続いて」いくのですから。
本日も最後までお付き合い頂きまして、ありがとうございました。