オトメちゃんからの電話を無視する日々が続いたわけですが、


まさか家庭内に思わぬ伏兵が潜んでいたとは…



そう、それは我が母ですドクロ



派手でミーハー、面白そうなことが大好きな母…



鳴り続ける私の携帯に……出てしまいましたへこむ



しかも仲良くなってるしダウン



この時から母のオトメ贔屓が始まり、


「たまには電話に出たら~?素直で良い子じゃないの~」


「デートくらい減るもんじゃなし。

グランパ(祖父)には誤魔化しておくから遊びなさいよ、オトメちゃんが可哀相よ。

若いうちに遊んでおかないと損よ、私はそれで結婚に失敗したんだから……」


と言うようになってしまったのです。


オトメちゃんってなぜかおばさんウケが良いんですよね…得なヤツだ。




さて、電話番号を教えてしまったものの、あれだけ遊び人風な彼のこと、


「連絡はないだろう」と思っていました。



大間違い だったんですが…ドクロ



次の日の夜(しかもオトメちゃんのバイトが終わってからなので深夜)から、


連夜の電話攻撃が始まりました。



基本的に私は相槌しか打たないので、


オトメちゃんが1人で喋ります。



話の内容は、大体が洋服やオシャレのことで、


次がナンパした女の子のこと(とてつもなく遊び人でした)、


学校のことなどでした。


長い時は朝まで話し続けでした。



ハッキリ言って全く興味の無い話を長時間聞く、というのは苦行以外の何物でもありません。


ただ訳も無くオトメちゃんのことが恐いから話を聞いていた、というのが当時の本音です。




だんだん理由をつけて電話に出ない日が増えていきました













オトメちゃんと出会ったきっかけなんですが、実はナンパなんです汗


当時私は高校生でオトメちゃんは大学生。


いつも迎えにきてくれる祖父が入院した為、学校帰りにお見舞いしてから家に帰る途中でした。

(オトメちゃんは旅行の帰りにたまたま立ち寄っただけだったそうです)



いきなり派手で背の高い、オズの魔法使いのカカシに似ている人に声を掛けられたのです。


※藁のような色でモジャモジャパーマ

(本人曰く、スパイラルパーマと何とかパーマのMIXだったらしい…どうでもいいがな)のかかった髪に、

スナフキンのようなスカーフをしていました※


話し方もなんだかチャラチャラしています…。



それまでメラメラ祖父の鉄壁ガードメラメラにより、男性との接触は学校のみだった私には衝撃的でしたショック!


「この怪しい人について行ってはいけない!

とにかくこの場を切り抜けなければ!!」


咄嗟にそう思いました…。


だからって何で電話番号教えたんだろ……へこむ


今なら嘘の番号を教えて切り抜けるとか出来るのでしょうが、


初めての体験&オトメちゃんの容姿 に圧倒され、つい本当の番号を教えてしまったのです。



その日から約3年間、電話だけの関係が続くとは思いもしませんでした。


こんな頭でした