皆さんごきげんよう。ここ最近寒い日が続き、冬将軍到来が間近にまで迫っている今日この頃。
我々は奈良県と大阪府の県境に位置する二上山に行ってきました。
ルートは、近鉄南大阪線当麻寺駅より西へ進み、當麻寺を通過、岩屋、雄岳山頂、屯鶴峯と進み、最後は二上山駅で解散という流れです。
ちなみに当麻寺はたいまでらと読みます。當麻寺も同様です。中百舌鳥ぐらいの難読地名ですね。(--;)
当麻という地名は神奈川県相模市にもあるそうですよ。b(^▽^ )
今回の登山の目的は
教養を深めよう+紅葉狩り!
。。。の予定だったんですが、まだ紅葉のシーズンに入り切っていなかったので、メインは部長による岩石の解説となりました。
肺に刺さるような冷たい空気の中、9:00ごろに我々は当麻寺駅に集合しました。天気は晴れ。
当麻寺駅周辺は落ち着いた雰囲気でとてもいい所でした。住みたい。
アクセスさえよければ、奈良市内の国内観光客の1/3ぐらいはここに訪れたであろう、と思うほどです。
↑當麻寺
ここ二上山はかつて火山があり(その火山≠二上山)、溶結凝灰岩が見られ、道中の古墳の石材にも溶結凝灰岩が用いられているとか。
途中、紅葉したカエデが一本ありましたが、気づいたのはごく少人数、みな岩に夢中でそれどころではなかったようですね。
また、山中の石にはガーネットが在るということでした。
そうして下を向いて歩き続けていると顧問の先生がガーネットの入った石を発見されました。
その特徴を手掛かりにあたりの似た石を拾い上げてみると、とても小さなガーネットの粒を含んだ小石がたくさん見つかりました。ヾ(≧∇≦*)/
↑ガーネット入りの小石(石の右側の小さい赤くて丸い鉱物がガーネット)
これをルーペで観察したり他の物を探したりした後、我々は岩屋へと向かいました。
二上山麓に岩屋が作られたのは西暦700年ごろで、角礫凝灰岩によって作られているそうです。
↑岩屋
なんやかんやで正午直前、雄岳登頂。
昼食ののち、屯鶴峯へ…と、その前に、大津皇子のお墓に向かいます。
ちなみに、昼食時間の一時間、部長はサヌカイトを探して歩きまわっており、彼は昼食をとっておりません。
大津皇子の墓については、葛城市のHPの説明をご覧ください。(下にリンク)
↓お墓の写真を載せるのはバチが当たりそうなので、お墓までの距離を記した石碑の画像を載せときます。
さて、気を取り直して屯鶴峯へ向かいます。
道中の看板には、ステーキ・生演奏・無休の文字。
この山中でステーキと生演奏という攻めた組み合わせには、感服いたしました。
そしてこれが屯鶴峯です。
この白い岩肌が沢山の鶴が集まったように見えるから屯鶴峯というのだそう。
凝灰岩です。
絶景ですね。
ちなみに屯鶴峯を過ぎると地下壕がありました。
浸水しているうえに不気味で、中には入れそうにありませんでした。(ll゚Д゚)
もし、この写真に幽霊が映っていたらお知らせください…
それでは解散場所に向かいまして、遅刻者二名の禊を終え解散となりました。
が、一部は川へ向かい、ざるとスコップ、コッヘルでパンニングしに行ったそうです。そう、冬の川に、です。
どうやら30分ぐらい川の中を探した末、1つの小さなサファイアを見つけたらしいです。
11月の川の中だということを忘れてしまうほどの感動がそこにはあったそうな。
ちなみに二上山駅のホームの自動販売機は、米入りの水炊きや、ブラックコーヒーサイダーといったようなゲテモノを大量にそろえていました。
近鉄恐るべし。
今回の山はそんなに高くはなかったですが、鉱物を探したり、岩石について学んだりと、忙しい登山だったと思います。これじゃまるで地学部じゃねーか。
登山部の活動とはいえ、やはり授業です!授業後はしっかりと復習をして、岩石マスターになろう!
それでは私からは以上です!ばいにー!(もはや化石(石だけに))