産婦人科に行くのは面倒だ。なにせとにかく混んでいる。
しかし、我々低容量ピルユーザーは、薬をもらうためだけに、かの激混み空間へ3ヶ月に一度行かなければならない。低容量ピルの手配を病院の待合室で待つあの時間は、誤解を恐れずに言うならば、本当に悔しい。予約時間を超過したあの30分は、永遠に思える。
本来ならば近くのドラッグストアで買えていただろう薬を、そして本来ならば国からの補助でもっと安く買えていい薬を、こうやって婦人科まで赴いて高額で買っている、買わなきゃならない。自分の無力さと、世の中の理不尽さを実感する。
一方で、私がピル以外で産婦人科に通うこともある。この時も、混んでいる。そして思うのだ。
ピルだけの人は早く対応します???それなら他所でやってくれ、と。
ご存知のとおり、日本での低容量ピルの値段の高さ、アクセスの悪さは先進国有数である。
日本の政治が男性に牛耳られているせいなのか、それとも産婦人科が利権を守るために幅を利かせているせいなのか。そんなことはどうでもいい。
低容量ピルが、全女性が容易にアクセスできるべき薬が、こんなにも入手に手間がかかることは、大きな問題である。
女か男か、そんなことどうでもいい。国民の半数が必要とする薬を容易にアクセス可能にして欲しい。
このままじゃ、令和なんてクソくらえだと思う。