私はスクールカウンセラー、教育相談の分野で臨床心理士として普段勤務をしており、ピアノ講師も務めさせて頂いています。
日頃の臨床心理士業務の中では、自分に自信がもてずに集団生活に適当しづらいお子さんと関わることが多く。
目の前のお子さんが自分のことをちょっぴり好きになれたり、主体性が芽生えるようサポートしています。
その中で大事にしていることは、
・他者比較でなくそのお子さんなりの成長や良さに目を向けて伝えること
・肯定的な姿勢でお子さんの話しに相槌をうったり、どんな言葉も否定せずにまず聴くこと(客観的事実でなく、そのお子さんの体験している「心的事実」に目を向ける)
などです。
「人は皆自分で物事を解決する力があるため、こちらが無理に引っ張ったり助言を与えるのでなく、本来の力を引き出すように支える」
このような考え(パーソンセンタードアプローチと呼びます。)にたって支援をしています。
上記の大事にしているポイントだけでも徹底して関わっていると、そのお子さん本来の良さが発揮されていき、元気になる姿を何度も目にしています。
お子さんそれぞれの課題もあり、時には成長を促す助言が必要になることもあるのが難しいと感じますが、
まずは子どもとの信頼関係を作り、タイミングや、その子の自覚しているレベルを見ながら少しずつ自分と向き合えるよう支えています。
自己肯定感の育み方、必要な要素として(個人的な考えなので他にも様々あると思いますが。)
①努力をして目標を達成したり、なりたい自分(自分が好きと思える自分)になること
②自分のマイナスな部分も含めてありのままの自分でも良いと思えること
があるのかなぁと考えたりします。
私はずっと①のみで、もがいていた時代が長かったですが、最近ようやく受け止めてくれる存在にも支えられながら②が随分達成されつつあるように思います。
自分も悩んできて今があるので、子どもと関わる中で、これら①②の到達に向かえるよう支えられたらなぁと考えています。
ピアノの習い事は、私自身かなり①の達成に役立っていて。
ピアノは上手に弾けるようになるにはたくさん練習が必要で、発表会など目標となるイベントもあって、そこに向けて努力していくこと。
その姿勢がとても身につきました。
そして他に特技がない中、「ピアノは得意」と言えることは自分の自信につながっていました。
そのため、ピアノに興味を持って頂き、ご縁のあるお子さんに対して
努力して上達できることや目標を達成すること、成長を感じる喜びの経験、自分の強みの発見などを経て
自己肯定感を育めるよう指導していきます。
単純に生涯の趣味や職業として音楽に親しめるようになることも素敵ですよね。
たくさんの親御様のように、目の前のお子さんへの愛情をもって大切なお子さんと向き合っていければと思います。
お子さんの幸せな未来に向かって共にサポートさせて頂けますと幸いです(*^^*)
長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。