今回紹介する記事は
2020年9月23日付けの
 
「北海道新聞」の記事です。
  
【大好きなものがあれば、人生は豊かに】

というタイトルで、
直木賞作家馳星周氏が、
どんどん厳しい社会になっていくが、
大好きなものが一つでもあれば、
人生や豊かになることについて、
紹介しております。


(4つの視点についてはこちらをご覧ください)

 ☆新聞記事の紹介について


(発信者が重視するテーマに関してはこちらをご覧ください)

始めに読んでほしいブログについて


(1)内容の要約

日高管内浦河町で生まれた。

子どもの時から本が大好きで、
図書館で読みたい本を読みあさるという章学生時代を送っていた。

浦河町や、
親の転勤で小学6年に引っ越した旧門別町(現日高町)馬産地だった。

周りには馬しかいなくて、
馬のいないところに住みたい、
本屋がたくさんある東京に住んで、
本を好きな時に好きなだけ読める生活がしたいというのが、
子どもの頃の夢だった。

念願かなって横浜市立大に合格し、
学校には行かず、
毎日あびるように本を読む生活を送った。

「なんで次から次へと小説を書けるのか」
と聞かれるが、
その時見た本、
見た映画が全て肥やしになっている。

30歳ぐらいで小説家になったが、
デビュー作の「不夜城」が恐ろしいほど売れた。

直木賞の候補にも選ばれて、
小説家としてはこれ以上ないほどの船出だった。

ただ、
30そこそこの若造にお金が入ってきたわけだ。

いっぱいばかな遊びもしたし、
いっぱい失敗もした。

40歳の時、
飼い犬のために長野県軽井沢町に移住したことがきっかけで、
それまで自堕落だった人生が変わり始めた

2年前、
浦河に約20年ぶりに戻った。

50歳を過ぎて、
生まれ故郷に行くチャンスはこれが最後かもしれない。

そして、
競馬が好きな妻に馬産地を見せてあげたいと思った。

さらに、
ふとしたきっかけで、
去年から夏の2カ月間を浦河で過ごすようになった。

浦河で過ごすための準備をしていた今年6月、
日本文学振興会から、
「(著者の)『少年と犬』が直木賞の候補になった」
と言われた。

いろいろと理由をつけて、
受賞の知らせを浦河で待つことにした。

町長をはじめ、
お世話になっている方々と町内で受賞を待つ会をやらせて頂いて、
自分で言うのもなんだが、
めでたく受賞させてもらったわけである。

直木賞をいただいたことはうれしいが、
55歳でたまたま長い時間を過ごすようになった故郷で、
受賞の知らせを聞き、
故郷の人たちが喜んでくれる。

こんなにうれしいことはない。

東京にいたら、
この喜びは多分味わえなかった。

本当に幸せ者である。

僕は人生の中で、
三つの大好きなものと巡り合うことができた。

本と犬と馬である。

お子さんやお孫さんが、
大好きなものと一つでも出合えるよう、
見守り支えてあげてほしい。

これからどんどん厳しい社会なっていくと思われるが、
大好きなものが一つでもあれば、
人生は豊かになる。

大好きなものを追い求めた人間が今、
ここに立っているということを心の片隅に置いていただきたい。


(2)なぜこの記事を切り抜いたか    

大好きなものがあれば、
人生は豊かになるという、
現在の自分に呈して、
指針を示されたと感じた記事のため。


(3)自分はどう思うか?

直木賞作家馳星周氏については、
この記事で初めて知った。

苫小牧東高校から横浜市立大額に進学し、
卒業後に編集者などを経て、
「不夜城」で初の直木賞候補となり、
吉川英治文学新人賞などを受したとのこと。

三つ子の魂百までとはよく言ったもので、
子どもの時から好きだったものは、
大人になっても続くということは頷ける。

自身、
ほうじ茶や西瓜、
餡子の和菓子が未だに好きなのは、
間違いなく幼少期が影響しているだろう。

周りが馬しかいなくて、
馬のいないところに住みたい、
と願っていた馳氏が、
約20年ぶりに馬産地浦河に戻った経緯が興味深い。

30そこそこで大金が舞い込んできて、
ばかな遊びや失敗についても聞きたい。

抜け出したかった浦河だったのが、
直木賞受賞はどうしても浦河で待ちたい、
お世話になっている人々が喜んでいて、
こんなにうれしいことはない、
東京では多分味わえなかった、
とまで言わしめるものは何なのか。

講演会があれば参加してみたい。

大好きなものが一つでもあれば、
人生は豊かになる。

この言葉に近いことを最近ある人から聞いたので、
支えにしようと思う。


(4)今後、どうするか?    

・馳星周氏の記事をスクラップする。

・他人が喜んでくれることに対して、
 嬉しいと感じる取り組みを探す。

・大好きなものがあれば人生は豊かになることを忘れない。


…今回も自分の勉強がてら、
まとめてみました。
      
人生が変わり始める転機は、
生きている中であると感じる記事でした。

かつて嫌だったものも、
ある時急に素晴らしい者に変わる不可思議さも垣間見た記事です。

皆さんも、
大好きなものと一つでも出合い、
人生を豊かにして下さい。