今日は二十四節気の清明節

セイメイと聞くと思わず二ヒヒと薄ら笑いがこぼれてしまう。

 

あの平昌五輪の男子滑氷FPの日は湯河原に向かう車中でありました。

羽生選手が金を取れるかどうかドキドキわくわくでしたが、あいにく東海道線の中。

旦那さんのガラケー奪い取ってテレビ観戦してました。

いよいよ羽生選手の出番の時はバスの中。

汗でじっとりした手でガラケー握りしめ食い入るように小さな画面に見入ってましたが、演技途中で羽生選手がジャンプ後にギリギリこらえるシーンがあり、「うわ!あぶない!」と声をあげてしまい周りの乗客がドキッとした顔で私を見たので穴がなかったら自分で掘って入りたかったです。

車内でもう金を確信していましたが、宿に着いて女将さんに「どうなってますか?」と聞くと「多分もう確定です。宇野君残すだけになってます」との答え。

慌てて部屋のテレビ着けたら宇野選手の銀が確定したところでした。

発狂せんばかりに喜びましたねえ。そんで、涙がこらえきれない羽生選手観てもらい泣き。

今更ですが、やりましたねえ、羽生選手。素晴らしかったです。

陰陽師は私が大好きな野村萬斎さんが主演した映画。そのテーマ曲を羽生選手がものすごく美しく舞ってくださいました。

いつぞや萬斎さんと対談なさったときに「一つ一つの振りに意味を持たせて」とアドバイスされたのを受けてか天と地と人とを表すポーズが素敵でした。

思えば七年前、プルシェンコさん見たさに八戸まで遠征したときに一緒にショーに出ていた15歳の少年は、プルさんもなしえなかった二冠を達成してしまったんですねえ。

鼻の頭にいっぱい汗かいてさわやかに笑っていた少年はその秋からシニア戦デビューを控えていましたので、「シニアでも頑張ってください」とお声をかけさせていただいたら、「はい!頑張ります!」と握手してくれましたが、残念ながらそのとき羽生選手皮の手袋はめてたからその手の感触思い出せません。

シニア戦では初めのころなかなか表彰台に上がれなくて「佳菜子に先越されてる」と残念がっていましたが、成長とともにどんどん磨きがかかっていきました。テレビで見るたびに、夫婦で近所の知り合いの子が頑張ってるような気がして応援していましたが、今はもう遥か雲の上の存在になってしまいました。

世界中の人を魅了した彼のスケーティングはもう芸術品ですね。

あんなに美しく滑るスケーターは今まで見たことがありません。

個人的にプルさん大好きなもんで自分の中ではやっぱり氷の皇帝はプルさんなんですが、羽生選手は氷の神様なのかもしれないです。

いまはもう「ゆづるくん」とは呼べなくなりました。あまりに神々しすぎて…

ともあれ、少年から青年へと変わってゆき王者になっていく様を存分に楽しませてくださいました。

いくつものけがを乗り越え自分に打ち勝っていく勇者・羽生結弦さんをリアルタイムで見つめ続けていけるのは幸せなことです。

これから彼がどういう方向に進んでいくのかわかりませんがいつまでも美しい滑りを見せてくださるとうれしいなと思います。

 

清明節と「SEIMEI」…思わず連想して書き綴ってしまいました。

さて、もう一度あのプログラムを観て夢の世界にはいろうかな。

おやすみなさいませ

↑ 7年前の新井田のリンクにて