長野 猟銃 無差別殺人事件
周りから見て 羨ましいような家庭
財産もたっぷりあり
土地も見渡す限りあり
さらに 父親は市の議員 議会議長
母親も明るく活発で行動的な人
その家に生まれた 一人息子
当たり前のように 期待されるのが現実
だけど
これは一般的によくある話
犯人の息子は31歳になったが
心の休めるところがなかったように思われる
父が立派すぎて
その父を尊敬する母がいて
それが当たり前と思われる 親戚がいて
何代も続いた 由緒ある 一家
この当たり前を覆すことは考えられなかった
そんな 家族であった
犯人の息子は
31年も生きてきて
自立しようとする力もなく
おそらく 判断力も乏しく
友達というものと 正々堂々と話し合うこともできなかったのかもしれない
心の弱い
つまり 弱虫だったのかもしれない
だから 31から8年前に
凶器というものに憧れて
銃を手にしている
銃さえあれば人に勝てる
これ以上の武器はない
心にそう言った 思いを秘めて
猟銃などの飛び道具を粛々と手にしている
認可を下ろした機関は
父親が議員であったということが大いに影響しているんだろう
まさかこんな事件になっていくとは
1ミリも思っていなかっただろう
だから今
特別 軽く扱ったことに対して認可を下ろした当事者は
いささか ビビっているように思われる
おそらく 忖度が働いたことは間違いないだろう
なぜ31歳から 8年前 の23歳で
殺傷能力のある銃の許可を下ろし
それ以後の8年間でさらに 3丁もの
殺傷 能力のある銃の許可を下ろしているか
実に不思議な話である
なぜなら
大学へ行っている頃から徐々に性格が変化していったとも聞いたが
おそらく 年齢で言うと 22、3歳
つまり
世間的には 誰ともお互い受け入れようとしなかった関係だったように思われる
人と接するのは嫌い 苦手
その頃から すでに 孤立する兆候が出ていたように思われる
そんな若者に対して
銃を のんきに与えた 監督機関に大いに問題があるだろう
本当に近隣住民から 懸念されることを聞かなかったのか?
もみ消してはいないのか?
実際 きっちり 調べたのか?
そこにも大いに問題があるように思われる
この事件の究明に当たっては
銃の認可を下ろした監督官庁の当時のあり方を調べ直す必要がありそうだ
そして 簡単に手に入った 飛び道具の銃
さらには サバイバル ナイフ
サバイバルナイフの入手先は問題がなかったのか?
この男 初めて銃を手にした時から
自分の弱さを
銃などの飛び道具でごまかそうとしていたのだろう
父にもかけない
母にも勝てない
自分はどんどんと大人になっていく中で
自分が生きている環境がつらかったのだろう
親の思いには答えられない 自分が
親のようにしっかりできない 自分が
毎日生きているのが
苦しかったのかもしれない
同じ屋根の下で住みながら
全く 親とはかけ離れた 自分であることに
毎日 苛立ちを感じていたのかもしれない
精神的な人に言えないような病気であったのかもしれない
二人の近所の人を殺した動機として
悪口を言われているように思えた
たったそれだけの被害妄想であったかもしれないが
この男にとって
たったそれだけのことが受け入れがたい重荷になったのかもしれない
だから 武器に助けを求めた
心の中にいくつものプレッシャーが
蠢いていて
一気に 爆発したのだろう
多分 一般的に
この木の芽立ちの季節
精神疾患のあるものもそうでないものも
精神的には一番不安になる季節である
つまりそういったことも考えられる
精神的に
問題のある31歳だったのかもしれない
多分それは父親にしても母親にしても
分かっていたはず
分かっていてもそのことはできるだけ隠し通したいのは親心
31歳
由緒ある 家庭の適齢期の一人息子
隠したいのは当然である
だけどこんな事件になってしまった
天罰 かもしれない
さらに31歳の若者の犯人の
心の内を深く知るべきであると思う