7月19日より公開の「アンダー・ユア・ベッド」 レビューキラキラ

 

『もう一度、名前を呼ばれたかった。』

観賞魚店で働く『三井/高良健吾』は、
学生時代の想い人「佐々木千尋/西川加奈子」にもう一度会うため、探偵を雇い、彼女の居場所をつきとめる。
しかし久しぶりに会った彼女は、三井の事など覚えていなかった…。
自分の名前を呼ぶ彼女のあの声が忘れられない三井は、彼女の家の向かいの部屋を借り、盗撮・盗聴生活を始めた。
そこにはかつての笑顔もなく、夫からの暴力に逆らえない彼女の姿があった…。
 

生々しく痛ましい暴力・性的表現。
ここまで露骨に描く映画が他にあっただろうか。
想い人の体中に浮き上がる痣、傷…。

女性である安里麻里監督だからこそ、そんな危うい「愛」に真摯に向き合えたのだろう。
男性はこの映画に目を背けてしまうかもしれない。
遠慮なしに暴力をふるう男と、それを受けた女の悲鳴、絶叫。
千尋の叫び声で、この作品は一気に私たちに迫ってくる。
 

主人公三井の、ぽつりぽつりとした語り口調で進んでいくこの作品の中で、
彼女の絶叫が私の耳に染み付いて離れない。

登場人物全員が「普通とは違う」この作品を
貴方は「愛」と呼ぶだろうか、「狂気」と呼ぶだろうか。


 

ヒロインである「佐々木千尋」役西川加奈子さんと、

その夫役の安部賢一さんにインタビューもしてきました!
インタビュー動画は近日webにて公開です!お楽しみに!!