ずいぶんと深く。
ずいぶんと暗い。
闇夜に一点に輝く星のようにしか
地上の光は届かない。
誰もいない。
ただ一人になるにはちょうどいい。
生命の声の届かないこの深い穴。
何故堕ちたか。
何故生きているのか。
虚しさを怒りに。
されどそこにぶつけるものはない。
悲しさに叫び泣く。
されど誰も慰めやしない。
そして死を願う。
そんな勇気も道具もないと知っていながら。
空虚な愚痴。
伝わらない涙。
全部枯れたところで天を仰ぎ見る。
自分は外を知らない。
自分は自分で閉ざした殻の中。
だけど、天の高さを知っている。
そして生きたいと思い始める。
落ちても落ちても。
這い上がろうと思い始める。
這い上がって這い上がって。
誰かに伝わるよう願いを込めて叫ぶ。
落ちて。
這い上がって。
叫ぶ。
そうすれば必ず誰かが気付いてくれる。
生きる努力を誰かが気付いてくれる。
人は何故落ちるのか。
這い上がって生きるためだ。

