りひとside


こ、告白…かぁ、、


いつかは告白したいとは思ってはいたけど

最大のライバルの存在がデカすぎるだろ…

昨日も音楽番組に新曲のユリちゃんの特集が組まれていた…スタイル抜群にキレイな顔…

抜群の歌唱力とダンスの高いスキルは世界的スターに一番近いガールズグループと言われる。

しかも、世界水泳では特別ゲストとしてミステリアスのライブが開催。

チケットは即日sold outだという…


4枚のチケットを見つめた


関係者席って、何だろう…

芸能関係者が集まるのか、家族とか、恋人とか

大切な人のための特別なチケット?

今まではライブに行きたいアーティストのファンクラブに入ったり、チケット争奪戦に一喜一憂してたのに、、世界が違う感じがするな…




「あ、池﨑!今、りなちゃんとすれ違ったけど

急に綺麗になって驚いちゃた、

座っていい?」


りなちゃんが座ってた席に尾崎の彼女は聞く前に

座った。


「尾崎は?」


「補習がさ、4つもあるんだって。

まだ、ライブ落選したの引きずっててさぁ、

勉強に身が入らないって、元々なんだけど。

笑えるよねー」


「終わるまで待ってるんだ?」


「まぁね、池﨑もひろむくんの部活終わるの一緒に待つよね」


早速、カバンから教科書、ノートを出してるから課題をする気だ。相変わらず、しっかりしてる。


「何か、あった?」


「いや、、チケットもらった」


4枚のチケットを見つめる尾崎の彼女…


「だ、だ、誰にもらった?」


「りなちゃん経由で、ミステリアスのユリちゃん」


「な、な、な、何で?」


こんなに焦ってる尾崎の彼女を見たのは初めてかもしれない。


「ユリちゃんは、多分、ひろむくんの元カノ。

まだ、諦めてない、、と思う」


「ヤバいじゃん」


「ライブまでにひろむくんに告白しないと

奪い去る…みたいな感じで宣戦布告された」


「で、池﨑。ユリちゃんに譲る気じゃないでしょうね!」