理人side


「ただいま〜」


「おかえり〜、どうだった?」


玄関に、お馴染みの3人が集まってきた。

何でこんなに皆んな楽しそうなんだか、、

いや、ホントは面白がってるだけなんだ、多分。


「ひ、ひ、ひろむちゃんと会えたの⁉︎」


ひろむちゃんファンのおばさんは猛ダッシュで走ってたし、相変わらずに熱い人なんだよな


「会えたけど」


「ギャー⁉︎」ひ、悲鳴⁉︎


姉ちゃんとお母さんは祈るようにして俺を見つめてる…


「リビングでゆっくり話しを聞こう」

3人で何故に頷きながら、コソコソ話してるし、、

昔から変わってないわ。


俺たちはリビングのソファに座った、


「で、、どうだった」


「ひろむちゃんとさ、同じクラスだったよ」


3人とも何故か妙に真剣な顔をしてる…


「自称王子のヤツとか超天才のヤツとかさ、

面白いヤツばっかりで楽しそうなんだ。

ひろむちゃんはさ、金髪にしてだけど全然変わってなくて超可愛いままだったんだ。

しかもさ男子クラスだったからさ、ひろむちゃんって男子だったんだよね、」

アハハ…



「そ、それで?」


なぜに小声の姉ちゃん。



「いや、俺はさ、ひろむちゃんがひろむちゃんであるならば、やっぱり、ひろむちゃんしかいないって

確信したわけよ」


「と、いうことは?」


「ひろむちゃんに告白する!」


「おぉ〜‼︎応援するからね〜」


拍手喝采を浴びてしまった…


お母さん、おばさん、姉ちゃんから全力で応援されるのもなんだけどさ…とにかく、


明日から、ひろむちゃん推しだ!


「でも、彼女とかいるかもね」


お母さんの一言で部屋中が凍りついた…