ひろむside


松田さんから何度もメールが届いた

もちろん、チア部とのカラオケの誘いだし、

全然興味ないけど

池崎先輩の彼女はいないの真相を知りたいから悩んでいる…


思い切って吹奏楽部の部長に相談してみるかな…


「チア部のカラオケの誘いだと⁉︎」


や、ヤバい。部長の顔が真っ赤になってる


「あ、いやなら、いいです」


「死んでもいきます!」


死んだら、行けないんですけど…


「えーと…じゃあ、チア部側は3人ですから

部長はあと2人メンバー揃えて下さい。

あとは、、日にちとか集合場所は部長にLINE

します。それでは失礼します」


部長に頭を下げて、心の中で

小さくガッツポーズした

よし、チア部とのカラオケは部長に任せよう!!

あとは、松田さんに連絡だな…



「髙塚!」


部長の声に振り返った、、

な、何だろ?


「髙塚も一緒に来てくれ!」



「嫌です」


「頼むよ〜」


「嫌です」


「参加してくれたら、吹奏楽部一年の荷物運びは廃止する」


「ほ、本気ですか?

いや、でも…、カラオケで伝統の慣習がなくなるなんて、どうなんだか…」


「もちろん、皆んなには内緒で部長権限で発表するから。えーと、明日から髙塚もI年部員も

先輩の私物は運ばなくていいよ。

大体さ、自分の荷物は自分で運べって事だよな、

早くから、そうすればよかったよ」



そんな、断れないよ…



「よし、決まりだ。俺と2年の副部長と髙塚と3人で行こう!いや、しかし、チア部とカラオケなんて夢のようだなぁ、髙塚、何、歌う??

チア部って可愛いし、オシャレだからさぁ、KPOPとかさ、どうかなぁ…、、

それよりさ、アニソンとかさ、どう思う?」


部長の初めてみるハイテンションに断れず…

伝統ある吹奏楽部の規則をカラオケで無くなる事に

罪悪感を感じてしまう…ハァ…いいのだろうか。

確かに先輩達の私物を運ぶなんて今の時代には合わないけど、今の先輩達も同じことをやってた訳だしな…



兎に角、松田さんのLINEでカラオケに行くメンバーが決まったことを送った


「髙塚くん、吹奏楽部メンバーで決めたんだね

いいじゃん。めちゃくちゃ楽しみ!」


「あ、そうだね」


「何、乗り気なさそうじゃない?

それより、いいネタ知ってるけど聞きたい?」


「ネタ?」


「ほらさ、女子の先輩に池﨑先輩のネタを教えたいんでしょ」


し、知りたいです!心で叫んだ!

ありがとう、松田さん!


「う、うん」


「まずさ、スカウトの話しは断ったんだって。

目指してる大学があるみたい」


どこの大学なんだろ?


「ど、、どこの大学か知ってる?」


「そこは聞いてなかったな、

お姉ちゃんに聞いてみよっかな」


「お姉ちゃん?」


「実はさ、

池﨑先輩の元カノって私のお姉ちゃんなのよ」


「えー…、⁉︎」

な、なんですと?



「で、久々にカラオケに行きたいって言うからさ、

うちら、女子4人になるけどいい?」


「は、はい…」


「じゃ、また、連絡するね、

髙塚くん達は3人でいいよ、姉ちゃん、歌いたいだけだから、」



やっぱり、松田さんは爆弾落としてきた