尾崎の彼女side



「ミステリアスって5人グループでね、

5人の出身とか学歴とか公表されてなくて、まさにグループ名と同じでミステリアスなんだ!」


興奮気味に話す彼氏…

こんな熱量で勉強も頑張ってほしいわ、、


ハァ…ってため息つく私の隣りで

さらに深いため息をつく…池﨑⁈


なるほどね、尾崎からユリちゃんの動画を見せられて

うん、うん、と頷くひろむくん。


確かにさ、推しのユリちゃんは女の私から

みても、超可愛い。長い髪に大きな瞳に

スラリとした長い脚…ウエストなんて

ヤバいくらいに細くて…


「女子には敵わないよな…」


えっ、深いため息の原因?


「あたし、アイス食べたくなったからさ

コンビニ行ってくるね!」


池﨑に目で、アンタも!って合図する


「お、俺も食べたいから

一緒に行こうかな〜」


「ひろむくんの分と俺のも買ってきてねー」


「尾崎の奢りねー」


高いアイス買っちゃおうっと


池﨑と2人でマンションを出だけど

外はまだまだ暑い


「りなちゃんから聞いたよ、

先輩には気になる人がいるみたいだから、

応援するって」


「…、りなちゃん優しいな」


「気になる人って、ひろむくんだよね」


少し驚いた顔をしたけど、

諦めたみたいでポツリと話しだした

こんな池﨑の表情見た事なかったな


「…好きとか、わからないけどさ

何か一緒にいたら、楽しいし、嬉しい…」


「気持ち、伝えたら?」


「いや、迷惑かもしれないし」


コンビニのアイスを見つめる池﨑…

いつもなら、ガリガリアイスが食べたいとか

新商品が気になるとか、大騒ぎするくせに…


「幼なじみから言わせてもらうけどさ、

全然、池﨑らしくないよ」


ちょっと、びっくりした顔で振り向いた池﨑


「池﨑の良さはさ、超ポジティブでしょ!

悩むより、行動あるのみ!」



「だよね〜」


ニッコリ笑う池﨑…


あ、いつもの笑顔だ。



「俺らしくか〜」


「うん、アタシも尾崎もりなちゃんも

池埼の味方だよ、忘れないでね」


「ありがと」


沢山のアイスを買って、マンションに戻った



そして、夜…りなちゃんから

気になる動画が送られてきたんだ