ひろむside


教室の窓から青い空に白い雲…

遠くには山が見えるし、緑も多くて、

いい所だな




「髙塚くん、髪染める美容院の地図を

池﨑に送ったから聞いてみて

あ、日曜日の14時に予約してるけど

大丈夫?」



「う、うん」


めちゃくちゃ、強引な学級委員は

ニッコリと笑った


「俺、ついて行こうか?」


焼きそばパンを頬張りながら

2個目のアンパンに手を伸ばした池﨑…くん

ついて行くって…?


「ほらさ、土地勘も無いしさ

一緒に行った方が楽しいし」


同意を求めるように大きな瞳でジッと見つめてくる

え〜っと…楽しいのかな…

返事に戸惑ってしまう


「バカっ!日曜日はりなちゃんとデートでしょ!」


「あっ、そうか…」


めちゃくちゃ怒られてるのが申し訳ないのと

なぜか、彼女いるんだ…なんて


「い、池崎くん、場所さえ分かれば大丈夫だしさ、

連絡先教えるから送って?」


「分かった、あ、理人でいいよ

俺も、、ひろむ…くんって呼ぶから」