みなさまへのお願い。


ゆる〜い妄想BL です。

嫌いな方は見ないで下さいね。

タイトルは、どなたかの歌の歌詞だったと

思います。お互いがお互いを思いやるような

お話にしたいです。

最近、気になる推しの2人です。





リーside



「池崎〜」

職員室から聞こえる担任の木村先生の声。

先生、ごめん。マジ今日は大切な大切な約束があるんです!部活を早めに抜けてクラスの下駄箱でこっそりと買ったばかりのアディダスのシューズに履き替えようとした…


ハァ…結局、、

また、上履きを履いちゃう、俺。

変なとこで真面目というか、ウソ付けなくて貧乏くじを引いちゃうんだよな。


「はい。はい」



「よかった、間に合った」

木村センセのニッコリした顔。いや、この笑顔は絶対なんか…面倒なヤツだ


「明日さ、ウチのクラスに転校生が

入ってくるんだ」


ほら、俺の感はあたるんだ。

田舎だけど地元じゃ知られた公立の進学校だし

来年は受験生になる大切な時期に転校生なんて

訳ありに決まってるじゃないか…



「来年は受験だし、クラスもピリつく時期だからさ。皆んなにも動揺させてはいかんし。

池崎に…少しだけでいいんだ、気にかけて欲しいっていうか…」


いやいや、俺も受験だし。


はっきりしないなぁ…


「先生、ヤンキーっすか」



「…先月のうちの校内模試を受けてもらったら

学年1位の成績だった。

あ、池崎、2位になるな」



「女子?」


「残念。男子」


「…仲良くしてね、って事ですよね」


「さすが、元学年1位の池崎くん。

話しが早い。まぁ…冗談はさておき…

彼、、東京からの転校生でさ。

訳あって一人暮らしなんだ。

初めてのこの街だし、不安でいっぱいだと思うからさ、

おい、池崎!」


木村先生、話しが長いって。

東京からの転校生を気にかけてやってくれって

ことだろ。



「了解しましたー!先生、バイバーイ」


先生に手を振ってから、

早速、アディダスのシューズを履いて大通りに

繋がる坂を駆け下りた。

顔にあたる風は少し暑くなってきて、

季節は夏に向かってる。



やばい遅刻だよ。

俺にとっては転校生よりも大切なことがあるんだ。

今日は親友の尾崎の彼女から

お嬢様高校のS女の可愛い女子を紹介してもらう大切な日。俺もようやく彼女が出来るんだ!

去年の学祭で俺に一目惚れしたって聞いたけど

先輩のバンドの裏方だったからな…





ドキドキしながら、駅前のカフェに入った。