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二宮尊徳の言葉

二宮尊徳はたくさんの名言を残しています。
その中でも私はこの言葉が最も素晴らしいと思います。


「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」

会社経営はキャッシュフローがないと成り立ちません。
しかし、キャッシュフローのためなら何をやっても良いというわけではありません。
そのような経営は長続きしません。
道徳心をもって行動しなければなりません。
しかし、道徳心だけで行動し採算を考えなければ滅びます。

キャッシュフローと道徳のバランス。
相反するものに見えますが、均衡点は必ずあります。
均衡点を保ち続けることが、保ち続けようとすることが持続的な発展につながります。

経済産業省が普及をすすめるローカルベンチマーク

経済産業省がローカルベンチマーク(ロカベン)の普及を促進しています。

ロカベンは企業の経営者等や金融機関、経営支援者が企業の状態を把握して、双方が同じ目線で対話を行うために活用できるツールです。

≪ローカルベンチマーク(通称ロカベン)(METI/経済産業省)≫
http://www.meti.go.jp/policy/economy/keiei_innovation/sangyokinyu/locaben/

上記URLでは「ローカルベンチマークツール」というExcelのツールが掲載されており、すぐに活用できるようになっています。

財務面と非財務面の両方から企業の経営状態を把握できるようになっています。
経営状態の変化にも早く気づくことができ、企業と金融機関、支援者が対話を深めるものです。
目指すところは金融機関にとっては担保や個人保証に頼らない成長資金の供給であり、企業支援者にとっては生産性向上を目指す企業への的確な支援の実施です。

このロカベンが平成29年度補正予算のIT導入補助金の申請様式に活用されるようです。

「第2回ローカルベンチマーク活用戦略会議 事務局資料」の4ページ目で「サービスIT導入補助金の申請様式に、記載事項として活用(予定)」と書かれています。

≪第2回ローカルベンチマーク活用戦略会議 事務局資料≫
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sansei/local_bench/pdf/006_04_00.pdf


おそらく、上述の「ローカルベンチマークツール」(Excel)の、「非財務(商流・業務フロー)」のシートと「非財務(4つの視点)」のシートの内容が、IT導入補助金の申請様式に組み込まれてくるのではないかと思われます。

債権法改正の時期

債権法が改正されます。
時期は2020年4月1日から施行されます。

約120年間ほとんど改正されていませんでした。
120年前と言うと明治時代です。
これだけ、経済も産業も大きく変容してきているのに、民間の取引の基本ルールである債権法がまったく改正されてこなかったというのは大きな驚きです。
明治時代に作った債権法が汎用性があり良くできた法律であったのか?
それとも、時代変化を考えると改正すべきであるのにただ単に先送りになっていただけなのか?
そのあたりは専門家でないのでよくわかりませんが。

■インターネット通販など、不特定多数の消費者と同じ内容の取引をする場合に事業者が示す「約款」の規定を新設
■当事者間で利率を定めていない際に適用する「法定利率」は引き下げる
■連帯保証制度は、中小零細企業への融資などで親族や知人など第三者が個人で保証人になる場合、公証人による自発的な意思の確認が必要になる。
■賃貸住宅の敷金について、退去時に原則として返すと明文化
■飲食代は1年、弁護士報酬は2年など業種ごとに異なる「短期消滅時効」を改め、原則「権利を行使できると知ってから5年」に統一
というのが主な改正内容のようです。

(参考)
民法の一部を改正する法律(債権法改正)について
http://www.moj.go.jp/MINJI/minji06_001070000.html

 

IoTの将来性

モノのインターネットとしてIoT(Internet of Things)が注目を集めています。
IoTが企業経営にどのような効果をもたらすのか?その将来性について考えてみたいと思います。

情報技術・通信技術の進歩が目覚ましい中、仕組み(IoT、IT)を導入し、活用しないと企業は5年後、10年後に生き残るのは難しいと考えます。

IoTの肝は「つなぐ→集める・蓄積する→活用する」です。
センサーを使いデータと取り、インターネットにつなぐことでそのデータを集め、集めたデータを分析、視える化して活用することがIoTです。

「IoTで何かいいことができそうだが、どうしていいかわからない」という企業が大半だと思います。
IoTを有効活用するためには、
①紙や電話などの人がやりとりしている業務を整理する。
②情報技術・通信技術で置き換えられないかを検討する。
③IoTで実際に置き換えて業務を効率化する。
④効率化した結果、蓄積されたデータを分析し有効活用する。
というステップを踏む事が大事であると思います。

決して流行りに流されることなく、自社の身の丈にあったIoTの活用をしていくことが効果の上がるIoT活用です。
さまざまな企業がIoTを活用する事例が増えることで、新しい価値が創造され、IoTの将来性が広がっていくのだと思います。

顧客提供価値を意識したマーケティング

「顧客提供価値」という考え方があります。

顧客提供価値は自社が販売する製品・サービスを通じて、顧客が得られる価値・利益です。
顧客は製品・サービスそのものを求めているのではなく、その製品・サービスから得られる価値・利益を購入しています。
マーケティングにおいて、この顧客提供価値をはずさないことが重要です。

顧客提供価値をしっかりと捉えたすばらしいマーケティングの事例としてJR東海の「そうだ 京都、行こう。」があります。

http://souda-kyoto.jp/

JR東海の製品・サービスは新幹線による旅客サービスです。
顧客提供価値は「2時間ちょっとで到着する気軽な京都の小旅行と京都での体験」です。

新幹線の車体には高度なものづくり技術が凝縮されているはずです。
新幹線を運行するための運行システムもかなり練り込まれたもののはずです。
運転する運転手もかなり訓練されて、高度な技術を持っているはずです。
そういった積み重ねで、世界でも類を見ない高品質で安全な旅客サービスが新幹線では実現されています。
しかし、そんなことは全くPRしていません。

顧客提供価値が何なのかをしっかりと考えて出た結論が、この「そうだ 京都、行こう」なのだと思います。

見習わなければいけないと思います。

企業におけるワークライフバランスの重要性

「働き方改革」が注目されています。
長時間労働の抑制やブラック企業の悪行などに注目が集まりがちですが、重要なのはワークライフバランスであると考えています。

毎日のオフの時間をしっかりと確保し、オフを有意義に過ごす。
オフでの経験や体験が仕事に活きる。
仕事で得られた収入や経験・知識がオフの活動に活かされる。

そういった好循環を生み出すことが働き方改革の本質です。

ライフキャリアレインボーという考え方があります。
≪※参考 スーパー理論でキャリアの全体像を考えよう≫

http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/0803/27/news149_2.html
8つの役割のバランスが取れていると人生は有意義になります。
8つの役割のバランスが崩れると人はストレスを感じます。

オフの時間をしっかりと確保するために何が必要か?
生産性です。
生産性=アウトプット÷インプットです。
インプットを減らしても、アウトプットが維持できる仕組みが生産性向上です。

生産性は労使双方ともが意識しなければ成り立ちません。
「働き方改革」は会社と社員で育てるもので
どちらかが苦労して
つくろうものではないはずです。

 

マーケティングに活用できるザイガルニック効果

ザイガルニック効果とは心理学における考え方です。
「終わっていない仕事や達成されていない目標は、頭から離れない」というものです。
中途半端になっている仕事や目標について、決着をつけてしまいたいという欲求がおこるため、四六時中気になってしまうという心理状態です。

これを逆手にとり仕事に活かすことができます。
例えば、忘れてはいけない仕事をあえてキリの悪いところで終わらせて忘れないようにするという手法が考えられます。
また、やる気が起こらない仕事や勉強に少しだけ手をつけます。一旦手を付けてしまうと、中途半端な状態が気になって、一気に最後まで終わらせてしまうことができます。

このザイガルニック効果はマーケティングにも活用されています。
例えば、映画の予告編CMです。
映画の予告編CMでは、重要ないくつかのハイライトシーンをつなぎ合わせて短い時間でチョイ見せします。
それを見てしまった人は、中途半端にハイライトシーン見てしまった映画の全体像が気になって仕方なくなり映画館に足を運ぶというものです。

商品のサンプル提供やサービスの体験利用もザイガルニック効果を活用したものだと思います。

ザイガルニック効果はいろいろな活用方法がありそうです。

リーダーシップに必要な2つの要素

リーダシップには2つの要素が求められます。
1つは「Performance」でもう一つは「Maintenance」です。

「Performance」
方針:仕事中心
目的:現在の業務を維持し遂行
任務遂行の方法:コントロール、計画策定
活動の方向性:複雑な問題にうまく対処、組織化と人材配置
重視すること:目標達成のためのシステム、プロセス
ネットワーク:縦のネットワークを重視
主な武器:計画、準備、実行
リスク対応:失敗しないことを重視

「Maintenance」
方針:人間関係中心
目的:メンバーの自律を促す
任務遂行の方法:エンパワーメント、モチベーションの維持・向上
活動の方向性:変化に対処、メンバーの心を統合
重視すること:密なコミュニケーション、信頼関係
ネットワーク:横のネットワークを重視
主な武器:動機付け、啓発、眠ったままの欲求に訴えかける
リスク対応:リスクをあえてとることをいとわない

リーダーにとって「Performance」と「Maintenance」の両方が大事です。
うまくこの2つのバランスをとって組織をまとめあげていくのがリーダーシップの要素です。

 

「未知の未知」と「既知の未知」

「知っている」と「知らない」
これは大きな差があります。

知るとは知識を増やすこと。
人生では毎日色々なことを経験し、その経験を通じて人は成長します。
経験をする時に知識が少しでも多いと、その経験はより有意義なものとなり、成長スピードは加速します。
「知らないこと」を「知っている」状態にするのはとても大切です。

「知らない」には2種類あります。
「知らないことを知っている」⇒「既知の未知」
「知らないことを知らない」⇒「未知の未知」

知識を増やすことは、、
①まず「未知の未知」を「既知の未知」にする
②その次に「既知の未知」を「既知」にする
というステップを踏む事です。

「既知の未知」ができると人間は、「知りたい」「知らなければならない」という欲求が生まれ、知ろうとする行動を起こします。
「未知の未知」の段階では「知りたい」「知らなければならない」という欲求がそもそも生まれず、当然知ろうとする行動も起こりません。。
従って、「既知の未知」を増やせば自然と知識は増えていきます。

「未知の未知」を「既知の未知」に変換するためにはどうすれば良いか?
■自分に異質なものに触れる
■多種多様な人の話を聞く
という機会を意識的に増やしていくことが最も近道ではないかと思います。
 

新しい経済政策パッケージ 平成29年12月8日閣議決定

昨年の12月8日に政策「新しい経済政策パッケージ」が閣議決定されました。
http://www5.cao.go.jp/keizai1/package/20171208_package.pdf

私の注目は第3章の生産性革命です。

1.中小企業・小規模事業者等の生産性革命
(1)中小企業・小規模事業者の投資促進と賃上げの環境の整備では
"生産性向上に必要なIT・クラウド導入を、強力に支援する。"とされています。
今回のIT導入補助金がそれですね。
"3年間で全中小企業・小規模事業者の約3割に当たる約100 万社のITツール導入促進を目指す。"
とのことです。
向こう3年間、IT導入補助金もしくはそれに類するものが継続されると読み取れます。

(2)事業承継の集中支援では
"廃業企業の約半数程度は生産性も高く、黒字企業である。"と黒字廃業について言及しています。
とても深刻な問題であると思います。

3.Society 5.0 の社会実装と破壊的イノベーションによる生産性革命では
"介護のICT化、ロボット・センサーの活用"について述べられています。
"夜間における見守り業務など、利用者の生活の質の維持・向上と介護者の負担軽減に資する効果が認められたものについて、2018 年度の介護報酬改定の際に、介護報酬や人員・設備基準の見直し等の制度上の対応を行う。"
とされています。
人手不足の深刻な介護現場でのロボット技術活用というのはとても重要であると思います。
厚生労働省でうまく制度設計していただくことを期待します。