「空気線」 「空気線」空気が私の邪魔をする。車の音。さっきからうるさい。車は通っていないのに音が聞こえる気がする。私の心を侵食して透明なのに私を溶かす。前を見て、空気。後ろを見て、空気。全部、全部、空気。私、厭になっちゃう―耳鳴りがするのが日常になって耳がキンとするのが気持ちよくて快感。空気がないと生きていけない。ちゃちだけどその事実が私の心を震わすの。