今回は「入浴指導」についてです。
心疾患に苦手意識をもつOTって結構いるのではないでしょうか。
ですが、今や日本の死因ランキング第二位にランクインしています。
これは、、、逃げられませんね😅
今回は患者さんにお伝えしやすいように要点だけまとめてみました。
是非参考にしてみて下さい!
心肺停止の約90%は入浴中に発生!
日本人はお風呂が大好きな国民です。
素晴らしい文化の一つである反面、死亡事故も大変多い状況です。
特に心肺停止の約90%は入浴中に発生し、そのうち約50%は65才以上とされています。
特に冬場は夏場の数倍にまでリスクが上がります。
出典:朝日新聞より
ヒートショック現象ってご存知ですか?
冬になるとニュースで目にすることも多い「ヒートショック現象」。
急激な温度差によって血圧が大きく変動し、重大な症状(脳卒中や心筋梗塞など)を引き起こすことを言います。
例えば、寒い脱衣所で服を脱ぐと体表面の温度は約10度下がるとされており、これによって急激に血管が収縮します。
一方で、暖かい湯船に浸かると、大体30~90mmHg血圧は低下するとされています。
このような寒暖差をなくすためにも、暖房器具などで脱衣所を暖めておくことが大事です。
出典:九州芸工大栃原教授(医学博士)資料より
確認問題
では、指導内容をお伝えする前に、まずは簡単な問題をやってみましょう。
Q1.
湯ぶねは「肩まで浸かる」or「半身浴」?
→A.答えは「半身浴」です。
肩まで浸かってしまうと、直接的に心臓に水圧が掛かり大きな負担となってしまいます。また末梢血管や腹部、肺が圧を受けることでポンプ作用が働き、心臓に戻ってくる血液量が増加し負担になります。
Q2.
お湯の最適温度はどれくらい?
→A.「38~40度」です。
42度以上になると交感神経が活発になり血圧と脈拍が上がりやすくなります。
Q3.
シャワーは「座位」or「立位」?
→A.答えは「立位」です。
座位で体を前かがみにして洗髪など行うと、心臓が圧迫されやすいため立位で行います。
作業療法士による入浴指導のまとめ
- 10分以内の「半身浴」に留める
- 最適温度は「38~40度」
- 浴室と脱衣所の寒暖差をなくす
- シャワーは「立位」で行う
その他にもありますが、特にこの4つは大事だと思います。
施設環境にもよりますが、口頭で伝えるだけではなく、実技を通して入浴評価と訓練を行い、患者教育することがOTの役目といえるのではないでしょうか。大事なことは再発を予防するために、ご自身で管理できるようになることですからね!
ではまた!


