おはようございます
みえリハOTのブログ 火曜日を担当しています maki です
「 盆過ぎると、すぐ正月が来る!! 」 と、おばあちゃんが言っていた意味が、最近わかるようになってきました。
もうすぐ正月ですよぉ~ 笑
さて、先日認知症の研修会に行ったら、以前担当していた患者さんのことを思い出し、この話を書きたくなりました。
認知症の方の思いを、うまく聞き出せなかったなぁ と反省する事例です。
Aさんは、脳卒中を発症し、私が働く回復期病棟に入院してきました。
元々軽い認知症がありましたが、自宅で生活をされており、日常生活動作は自立、家の中は支持物なしで歩いておられました。
シルバーカーを押して、一人で美容院に行かれることもあったそうです。
今回の脳卒中発症で軽い麻痺が出たため、私は家の中の移動を手すり歩行、伝い歩きにすることを提案し、ご家族も了承されたため、自宅内の動線上に手すり設置の工事を行いました。
しかし・・・
自宅に退院したAさん
訪問リハビリ担当のスタッフからの話は、衝撃的 なものでした。
「 Aさん、家の中でシルバーカー使って歩いていますよ。手すり使ってませんよ!! 」
私が提案した改修はムダだったのです。
なぜこのようなことになったのか?
一番の理由は、私がAさんの思いを聞かなかったこと だと思います。
Aさんは病識が低下しており、手すりや歩行補助具なしで歩くことは困難であるのに、
「 私は歩けます。リハビリなんて必要ありません 」 と、おっしゃっていました。
さらに、Aさんはシルバーカー使用経験がありましたが、それは屋外で使用していたのであり、家の中では使用経験がなかったため、退院後も以前のようにするだろうという思い込みがありました。
そのため、
家に帰ったらどのような手段で歩こうと考えているか
こちら側がどのような改修を提案しようと思っているか など、
退院に向けての具体的な話をAさんにはせず、ご家族とばかり話していました。
結果として、必要のない改修をしたというコスト面の問題はありますが、Aさんの安全性に問題はありませんでした。
だから良かった
・・・では、ありませんね
改修やサービスの調整がうまくいかず、安全面が確保されずに転倒するというケースもあるかもしれません。
病識が低下している認知症の方が、
退院後どのような生活をするのか、
それを入院中にどのように聞き出すのか・・・
非常に難しい問題です。
聞いたつもり
把握したつもり になっていませんか??
入院中にすべてを決めるのが難しければ、最低限の環境設定を行い、在宅担当のスタッフにフォローしてもらうというのも、一つの手段だと思います。
ということで、今回は岩月さんとコラボさせて頂きます
この話の続きは、明日 岩月さんのブログで
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