みなさん こんにちは☆
みえリハOTのブログ 火曜日を担当しています maki です
世間ではお盆休みが終わったころですね。連休で遊びに行った人の話を聞くと、長期休暇でもとって海外へ行きたいなぁ~と思います
さて先週は、大脳半球がもつ方向性注意の左右差により、「 左 」半側空間無視が起こる
というお話をしました。
今日は、もう少し詳しく
左右の大脳半球には、脳梁を介して お互いを抑制しあう作用があります。
注意に関しても、このことは当てはまります。
先週のブログでお伝えしたように
右半球 : 左右の空間へ注意を向けられる
左半球 : 右空間にしか注意が向けられない
右半球 : ( 左空間 > 右空間 ) ではあるものの、左右の空間へ注意を向けられる
左半球 : 右空間へ向く注意が、他のどれよりも強い
という感じです。
そのアンバランス差を保ってくれているのが・・・半球間抑制!!
↑↑紫の線のように、左脳から右脳へ、右脳から左脳へと抑制をかけ、方向性注意の不均衡を保ちます。
つまり、 右空間へ強くなりがちな左半球の機能を右半球が抑えれくれているわけです。
しかし、右脳に損傷が起きると
左半球の 「 右空間に向く強い注意 」 が残る上に、左半球から右半球への抑制だけがかかり、左半側空間無視が完成するというわけです。
左半側空間無視というと、左側を無視すると捉えがちですが、
今までのお話を考慮すると、
右空間へ注意が向きやすい
右空間へ注意がひきつけられる と解釈できます。
みなさんは、左半側空間無視の患者さんが、左の方を向ける時もあるけど、向けない時もある
という経験はありませんか??
赤い丸印には、クッキーがあります。
左半側空間無視の患者さんは、たいていこのクッキーを探すのに苦労します。
しかし
棚の中に、クッキー以外のものが何もなく、クッキーしか存在しなければ、クッキーをみつけられる人のいます!!
↑↑写真のような状態では、刺激 ( もの ) が多すぎて、右側にあるものに注意を引きつけられてしまうから です。
右空間にその方の注意をひきつけるものが存在するかしないかで、左への注意というのは大きく変わってくると思います。
この考え方を、ぜひ臨床で活かしてくださいね
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