みなさん こんにちは☆
みえリハOTのブログ 火曜日を担当しています maki です
暑い日が続き、連日クーラーの中で過ごしていると、肌や喉の乾燥、手足の冷えが気になりますね。
個人的には、心の乾燥 & 冷えも気になりますが・・・
肌にも喉にも、そして・・・心にも潤いを与えましょう
さて先々週、先週と 『 気づき ( awareness ) 』 のお話をしました。
今日は、実際の臨床現場でどのように活かすかというお話をしたいと思います。
私は回復期リハビリテーション病棟で作業療法士として働いています。
・ 左側の壁にぶつかる
・ 左側にある曲がり角や部屋に気づかない
・ 左側のブレーキをかけ忘れる
このような患者さんはたくさんいます。
Crosson のピラミッドには属さない 「 気づきがない 」 レベルの患者さんもいます。
そのような患者さんに 『 気づき ( awareness ) 』 を促すため、私がどのようにアプローチをしているのか、左半側空間無視を例にとってお話をします。
気づきがないレベル ⇒ 知的気づき へ
自分の障害に気づきていない患者さんには、まず自分には左側に注意が向きづらいという症状がある、左半側空間無視とはどんな症状かということを 知識として知ってもらうよう促す必要があります。
「 脳卒中で右側の脳が障害されると、左側が見えにくくなったり、左側に意識がいきづらくなったりすることがあります。それで、歩いていて左側の壁にぶつかるとか、左側だけブレーキをかけ忘れるとか・・・ということが起こります。 」
という風に、症状を 「 標準化 」 し、一般論として理解してもらいます。
気づきがないレベルの患者さんに、「 ○○さんはよく左側の壁にぶつかってるでしょ! 」 なんて説明しても、受け入れてもらえないことが多いですね。
だから、まずは知識として知ってもらうことが大事です。
急性期の病院でうまく説明がなされていると、 「 おれは左側に注意がいかへんらしいんやわ 」 と言われる患者さんもいます。
知的気づきが得られてきたら・・・
知的気づき ⇒ 体験的気づき へ
自分は左半側空間無視があるということを知っている患者さんでも、左側の壁にぶつかったり、左のブレーキをかけ忘れたりすることは、よくあります。
つまり、知的気づきはあるが、体験的気づきや予測的気づきのレベルには達していないということです。
そのような場合は・・・
車椅子をこいでいて左側の壁にぶつかった時に、
「 おっと、危ない危ない!! 今、壁にぶつかりましたね 」 と、失敗が起こったタイミングでフィードバックをします。
フィードバックを繰り返し、だんだん体験的気づきが得られてくると、
「 あッッ!! 前もぶつかったな 」 などと、変化がみられるようになります。
これが 『 気づき ( awareness ) 』 の改善です
ちなみに、高次脳機能障害をおった患者さんが、予測的気づきに達するのはかなり難しく、私の経験でもほとんどありませんので、
体験的気づき ⇒ 予測的気づき は、省略させていただきます。
実際に患者さんへアプローチする場合は、その方の 「 個 」 というものを評価し、どのような話し方が良いのか、どのような環境で説明するのが良いのか、その方に合わせて応用してくださいね。
説明の仕方を誤ると、 「 うるさく 同じことを説教してくる人 」 というレッテルを貼られ、患者さんとの関係が良好に保てなくなる可能性がありますので、ご注意を!!
今日はここまで。
長文、お読みいただきありがとうございました
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