みなさん こんにちは☆
火曜日を担当しています maki です
世間の子どもたちは夏休みですね!!
1ヶ月ほど休んでバカンスに行きたいものです
さて、先週は
人は自らがもつ character について気づくことで成長する という
「 気づき ( awareness ) 」 のお話をしました。
今日は、半側空間無視の 「 気づき ( awareness ) 」 についてです。
「 気づき ( awareness ) 」 は、 Crosson の分類により、下図のように3段階に段階づけされます。
詳細な説明は、先週 ( 7月16日更新 ) のブログをご覧ください
3度の脳出血により半側空間無視を呈した 山田規畝子氏は、その著書 「 壊れた脳 生存する知 」 の中でこのように書いています。
◆ 「 3度目の脳出血で初めて 『 半側空間無視 』 の症状が出た。左側の空間に注意がいかない。 」
◆ 「 食事をするとき、テーブルの左側に置かれた料理を食べ残す。姉と夕食を食べていて、 『 左側に茶碗蒸しがあるの、見えてる? 』 などと注意される。 」
◆ 「 食べ残すという行動は、左側を意識することで徐々に改善されてきた。 とはいえ、常に左に注意を向け続けるのは、簡単なことではなく、油断しているとついやってしまう。 」
1つ目の内容は、自分が半側空間無視という障害をもっていることを知っており、左側へ注意が向きにくい状態であることも知っています。
つまり、 「 知的気づき 」 のレベル。
2つ目の内容は、左側の茶碗蒸しを食べ残すことを注意されたという体験をして、ハッと気づく。
つまり、 「 体験的気づき 」 のレベル。
3つ目の内容は、 「 予測的気づき 」 のレベルには達していない。
・・・ということになります。
彼女は元々整形外科医で、高次脳機能障害についての知識はあまりもっておらず、自分が脳出血になったのを機に、高次脳機能障害についてマニアックに勉強するようになったそうです。
著書の中では、自分がどんな高次脳機能障害をもっているか、それぞれの症状はどのようなものなのか、日常生活の中ではどのように現れるのか、分かりやすく説明しています。
何冊も本を書き、自分の症状を把握できている彼女でさえ、いまだに日常生活で失敗することはあると言っています。
それは、高次脳機能障害をもった人が、 「 予測的気づき 」 に達することがいかに難しいかということを物語っています。
みなさん、 「 気づき (awareness ) 」 という概念について、ご理解いただけたでしょうか??
病院で働いていると、半側空間無視の患者さんを担当する機会があります。
次週は、半側空間無視患者さんの 「 気づき 」 を向上させるために何をすべきか というお話をしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました
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